Koshi

図書館戦争 ブック・オブ・メモリーズのKoshiのレビュー・感想・評価

3.8
「もう子供に見えなくて困ってるよ」

結論から言うと、『図書館戦争 THE LAST MISSION』を観る前に本作を視聴しておいて大正解であった。
なぜなら、本作を観ていなければ、「誰だ?この人」や「何だ?これは」となってしまう危険が完結編にはいくつかあったからである。

本作は、次の2つの物語を軸に話が進んでいく。1つは、笠原の両親が、彼女の働く図書館へと訪れてくる物語。
そしてもう1つは、小牧教官(田中圭)と毬江ちゃん(土屋太鳳)の2人に関する物語である。
両者とも、登場人物たちのちょっとした関係性の「変化」が上手く描かれている。

本作の見所と言えば、なんと言っても小牧教官(田中圭)である。
おそらく田中圭好きにとっては、本作は外せない1作であるに違いない。本作の田中圭よりもカッコイイ彼を私は観たことがない。本作ではそれほど彼にうっとりとさせられるのだ。かくいう私も、すっかりと彼に魅せられた1人である。

具体的に説明すると今から観る人の楽しみを奪うことになるので、場面の詳細は省くが、ある小牧教官(田中圭)と毬江ちゃん(土屋太鳳)とのとある1シーン。そこでの田中圭の演技には、思わず声が出てしまった。それほど心をときめかされてしまったのである。この場面、究極の胸キュンシーンであるのだ。これは見逃せない。


私の1番印象に残っている場面は、次の場面だ。

それは街中の大きなテレビ画面で、あるNEWSが流れているシーン。
そのNEWSは、「耳の不自由な女の子に対して、ある図書隊が聴覚障害をもった女の子が主人公の小説を強引に貸して捕まった」という内容であった。この場面に毬江が登場する。彼女は、そのNEWSで報道されている事件の被害者なのである。
だが、耳があまり聞こえないため、このNEWSの存在に気付かない。
そのため、その場面で彼女は、「読み終わった本の感想を小牧に早く伝えたい」とでも思っていたのであろう。とっても嬉しそうな表情をしていたのである。そう、その伝えたい相手の小牧が、彼女にその本を貸したことで、逮捕されたとは知らず。

何という皮肉な場面であろうか。この場面では、NEWSで伝えられる「被害者の女の子」と「実際の女の子」とは、まるっきり正反対に描かれているのである。
このNEWSを彼女が知ったら、彼女は一体どんなに悲しむか。そんなことを考えると思わず胸が痛くなってしまうのだ。
毬江の幸せそうな笑顔を観るのが辛い場面であった。


本作は、次作が楽しみになるような終わり方であった。次作へのつなげ方が本当に巧みなのである。本作を観ると、次作を早く観たくなっちゃうこと間違いなしだ。すぐに観よう。