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BOSCH/ボッシュ シーズン7のShinMakitaのレビュー・感想・評価

BOSCH/ボッシュ シーズン7(2021年製作のドラマ)
3.5
「相棒、恩にきるよ」


2019年大晦日。カウントダウンで街が浮かれる中、イーストハリウッドのアパートで放火事件が発生した。二階の管理人室に火炎瓶が投げ込まれたのだ。一酸化炭素中毒で死んだのは管理人ロハスを含め5人。その中でも悲惨なのは、ヘルナンデス母娘。母マリアは身重で、10歳の娘ソニアは、屋上まで逃げたのに非常扉が開かず苦しんで死んだのだ。捜査にあたるボッシュとエドガーは、大部分が移民である住人たちの辛苦を目の当たりにする。アパート内を地元ギャング〈ラス・パルマス13〉がうろつき、不動産会社は移民を嫌い立ち退きを迫っているのだ。ロハスが麻薬取引を通報したせいで〈ラス・パルマス〉が報復したのか、それとも不動産会社の陰謀か? そして実行犯を割り出すところまで進めたボッシュたちは、ビーチウッドキャニオンで新たな二重殺人を抱えることになる。被害者は投資詐欺事件の被疑者フランゼンとその愛人。フランゼンは、ボッシュの娘マディが敬愛する弁護士チャンドラーの依頼人であった…


「ボッシュ」シーズン7、ファイナルシーズンです。


メキシコ移民で、誰からも可愛がられてた明るい少女の死。怒りを胸に放火事件の真相を追う刑事ハリー・ボッシュのドラマです。不法移民だろうと身元不明だろうと、誰もが生きている価値があるという信念のボッシュ。相棒のエドガーが注意力散漫な時は檄を飛ばし、常に慎重に行動するプロ意識の塊で、相手が上層部だろうがFBIだろうが信条を曲げない男。相変わらずカッコ良すぎます。中盤は放火事件とは別に弁護士チャンドラーの投資詐欺事件が描かれ、娘マディにも火の粉が飛んでくる展開。そしてついにアーヴィング本部長と正面衝突…実に最終回らしい、苦い終わり方。これがファイナル、淋しいなぁ。
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