2014年TBS制作。新参者シリーズの阿部寛の加賀ははまり役だと思う。冒頭のお見合いは、局が違うのにTrickトリビュートか。
本作は石原さとみの演技が光る一作と思う。原作未読だが、本作を見る限り、ストーリー的には被害者の来訪動機、犯行に関わるものたちの動機、いずれもやや説得的でなく、これほどの不幸な事態を招かずに事態を処理できたはずではと疑問を残った。しかしひたむきなバレエダンサー心理を表現した石原の演技で、気持ちの上では引き込まれた。それにバレエ場面は本格的で見応えがある。
DVDには特典映像がついており、特に東野圭吾による阿部寛への手紙に心動かされた。