昭和の田宮次郎、平成の唐沢寿明に劣らず、この令和の岡田准一主演の本作も良く出来てる。5日連続、計7時間20分、見応えあって楽しめた。やはり原作がしっかりしてるからなのか、先の展開がわかっていても面白い。"華麗なる一族"も"不毛地帯"もしかり。山崎豊子ものは何度ドラマ化・映画化されても良いと実感。
演出・鶴橋康夫、79歳。どこからこんなパワーが湧き出てくるのか。近年は映画が続いていたがこの人はテレビドラマの方が向いている。ドキッとするぐらい顔の超クローズアップ、90度にカメラを倒したカット、最終回の沢尻エリカと夏帆のグラス越しのカット、いろいろ攻めてましたね。
ちょっと残念なのは大阪が舞台なのに景色は横浜なところ。あと大阪弁、アクセントや言い回しがほぼ全員アウト。大阪市議会議員役の人が特に酷かった。当たり前だが笑福亭鶴光だけが正しい。