橘

白い巨塔の橘のレビュー・感想・評価

白い巨塔(2019年製作のドラマ)
3.6
録画を見終わりました。
原作未読、たくさんドラマも作られているようですが、こちらで初めて見ました。
なので、他作品と比べて云々というのはわからないのですが、面白かったです。
五郎さんの栄光と凋落、でしょうか。凋落が半端なかったですが。佐々木さんと同じ病気で、だもんなぁ。
五郎さんは自分の野望の為にはなんでも利用する、というのが見ていて痛々しく感じてしまいました。彼の過去に何が…てか、善人を体現した里見先生と友人というのが不思議。
大学病院って、さすがにフィクションでは誇張されてると信じたいですが、こういう感じなのかな。母が入院してたときに、教授回診は本当にこんな感じだったらしく「白い巨塔…」と思ったそうです。
自信たっぷりの五郎さんが弱って、踏み台にした人たちに頼り、最期は「これが、死か…」ってなってるの悲しかったです。

岡田准一さんは演技が大仰だと思い、上からな五郎さんのときは笑ってしまったのですが、弱ってからは切なかったです。現代劇より、時代劇とかこういう昔の作品の映像化向きだなぁとつくづく思います。
里見先生の松山ケンイチさん素敵過ぎてもう。普段穏やかな人が怒ったらめっちゃ怖いよなぁ、でも良い人だと思いました。財前に怒っても、見捨てないで彼の治療に協力する。
その点では東先生も出来た人でした。財前のせいで大学病院を追われても、彼を治療する。政敵ではなく、ただの患者として…東先生と五郎さんの病室のシーンはうるっときました。寺尾聰さんよかったー。
愛人の沢尻エリカさんと財前妻の夏帆さんは沢尻さんに軍配ですが、最終回の杏子良かったです。ケイ子、五郎さんに意見するとか強くないか…と思いましたがいい女過ぎました。
満島真之介さんも、死んだ目すごい。そのあととの対比が強く表現されてて。
イケメン弁護士対決とか、下衆過ぎる医師たちとか面白ポイントは多々ありました。
あ!大河内先生!さすが岸部一徳さんでした大好き。

長々と書いてしまいましたが、展開が早くて多分超はしょってあるのだろうと思うので、原作読みます。
橘