Ayakashd

全裸監督 シーズン2のAyakashdのレビュー・感想・評価

全裸監督 シーズン2(2021年製作のドラマ)
3.7
ぶっちゃけもう手の内わかってるしS2は観なくていいかなと思ってた視聴前のわたし。S1ほどじゃねぇかなと思ってたe5くらいまでのわたし。撤回します。結果すごい疾走感で駆け抜けた、面白かった、よくできてた、日本でもここまでできるんだと思った。これよく8話にまとめたよなあ。

正直e5あたりまでは、村西と黒木香の誕生を見たS1は到底超えないと思ってたが、それに比肩する、e5あたりからの高速の転落劇の衝撃よ。最後、ちょっと美談にしすぎじゃねと思う部分もなくはないが、走り抜けた清々しさ。ラストの海のシーンとか、ちょっと村西が愛おしく思えたしな。こわいこわい。

S2は満島真之介、玉鉄が特に良かった。玉鉄良かったねーーーー。変態で。満島真之介はわかりやすい見せ場も多々あって、熱演。あと奈緒子。S1でもすごく良かったけど、彼女の役回りは意外に観客に近いシラフの語り部的なポジションでもあり、ドラマの中核となる存在だったと思う。

このへんの、村西に反旗を翻す古株たちの清々しい闘いが、やや暗めだったS2に風通しが生んでいたような気がします。

あと、俳優たちでいうと、西内まりやの体当たり、好感だった。ほとんど出演作知らないけどああいう役やるイメージはなかった。力強かった。あと、オギワラ役の俳優が最初っから存在感放ってて印象に強く残った。綾野剛みあるよね。

と、ニューフェイスも迫力あったし、大物のゲスト出演もいちいちハマっててウケたし。何気に小杉が好きでした。友近もね。

コメディ要素の盛り込み方もかなりうまかったのかもなぁ。ジェットコースター並みに暗く転落していくストーリーに、味付けとしてうまく馴染んでてすごかった。

ちょっと音楽が浮いてた感じはしたかなぁ、選曲はめっちゃいいんだが、舞台が90年代の日本だしなぁ、という感じ。大好きなsense8のあの名曲がまさかのエンディングソングで、何やらグッと来たのはsense8のおかげではw 音楽は、あの終盤のトンネルのシーンで、路上でキャロルキングやってた優河の歌が一番良かった。あのシーンは音楽の使い方、映し方、けっこうグッときた。優河、要チェックや。

いやいや、ナメてました。良かったです。
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