KUBO

全裸監督のKUBOのレビュー・感想・評価

全裸監督(2018年製作のドラマ)
5.0
『全裸監督』おもしれーな〜! こんなにドラマ作りに気概を感じたのは『火花』以来かな?

山田孝之が村西とおるを演じる。これだけで絶対おもしろいと思った。思った通りだった。いや、期待以上か!

80年代。まだ若者が希望を持って生きていた時代。その時代の寵児が、あり得ないバイタリティで突き進む型破りな生き方は、今の若者が見たらどう見えるんだろう?

村西とおると黒木香と言えば、あの時代に生きた男たちはいろんな意味でお世話になってた人。かくいう私もレンタル屋でビデオ貸してた身だし、たいへんお世話になった口だ。

ビニ本、ウラ本、ディスコ、バブル、そして平成へ。映画ネタはもちろん、80年代の小ネタがいっぱい! その村西とおると黒木香らを通して、私たちはあの80年代を追体験していく。

主演の山田孝之が期待通りの怪演。この役は山田孝之じゃなきゃできなかったろう。劇中、村西が女優に「心を裸にする」と言っていたが、山田自身、ただ服を脱いだだけでなく、これぞ赤裸々という迫真の演技を見せてくれた。映画じゃなくても、明らかに彼の代表作だろう。

また黒木香を演じた森田望智がすごい! 熱演とかよく使うけど、本作での彼女の演技は普通の熱演なんて言葉を軽く超える。黒木香のあの異常な個性を完コピしたのもおもしろいけど、ドラマのファックシーンでマジに勃起しそうになるなんてそうそうない。そこまで真に迫るAV撮影シーンを嘘くさくなく演じちゃうんだから、彼女のこの作品に込めた思いもハンパなもんじゃない。たぶん、このあと大ブレイクすること間違いない!

AV業界の話だし、ヌードもファックシーンも出てくるけど、これはポルノじゃないよ。まだ誰もが夢を見られた時代に、見果てぬ夢を追いかけた若者たちの青春群像劇! 映画ファン必見の大傑作だ!

*個人的に大注目なのが、審査員をしたぴあフィルムフェスティバルでお会いした二ノ宮隆太郎監督が俳優として出演していたことと、やはり審査員をしたTAMA NEW WAVEで見た『向こうの家』に主演されていた大谷麻衣さんが出演されてたこと! おふたりとも大注目の俳優さん女優さんなので、とってもうれしかったです(^^)。