シーズン2が今年配信という事で2年越しにやっとシーズン1を観る気になれました。
AVとか性産業そのものの在り方は一旦置いといて、観点としては面白いところが多く楽しんで見ることができました。厳粛な家庭で育った女子大学生との邂逅だったり、性についての本質的な欲望を描いた点は興味深く見れましたが、一方でドキュメンタリーである原作を、あくまでもアダプテーションとしてのドラマ用に改変してるがために生まれる非現実的な部分が、ちょっと露骨に見えて萎えるところもあります。
というか村西とおるをワンサイドで良い、正しいとしてる感があったのが胡散臭く、表現のためと法を犯すことを厭わない彼の生き様を美化するのもどうかと思いました。とはいえ脚本は割と良くできていて、演者の演技も申し分ない。
そんでもって一つ言いたいのは音楽がダサいことです()。なんか巷では音楽が出色の出来とか、どうやら最近この劇伴のプロデューサーも某番組のJ-pop名曲ランキングに参加したりと話題らしいですが、はっきり言ってクッソダサいです。時代に寄せてる感もなければ何のギミックも情緒も感じられないもので全くそぐわないものだと思いました。サントラも微妙で、例えばプライマルスクリームの”Rocks”はベタすぎるのもそうですが、どういう文脈で使われたのが謎すぎます。カッコよければ良いというものではないと感じましたね。
あとはAV業界の裏事情を描いてる、地上波ではできない描写云々で全裸監督を過度に持ち上げる風潮も大嫌いです。以上です。
