一粒万倍日

全裸監督の一粒万倍日のレビュー・感想・評価

全裸監督(2018年製作のドラマ)
3.9
話題だったので気になっていたのと、山田孝之さんの演技が見たくて観てしましました。

題材がポルノだけに、なかなか表立っては表現できないような内容のはずなのですが、村西監督という人物を通して、既存のものにとらわれない発想力や着眼点とそれを実現する行動力とエネルギーが、1980年代の日本の時代を変えていったという伝説的な作品となっていました。

それにしても抵抗勢力というのは新しい変革にはつきもので、そこに警視庁の1人の担当者がある種 独裁的にやくざなどと絡みながら関わっていたのが気になりました。

抵抗勢力の度重なる嫌がらせや理不尽な仕打ち、風営法違反を犯しての度重なる逮捕、そんなことにも負けず、自分の作りたい世界を作っていった村西監督の才気と人間性、どんなことがあっても離れない仲間との関わりや出会いがあったのが凄かったです。

そして、山田孝之さんの演技は予想通り素晴らしかったのですが、欲を言えば目の奥にあと少し常識はずれな異常さが(それ必要かどうか分かりませんが…)欲しかったように思いました。

他の出演者も豪華で、とても見ごたえがありました。