MasaichiYaguchi

スター・トレック:ディスカバリーのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.7
12年振りに作られた新たな「スター・トレック」ドラマシリーズは、第一作「宇宙大作戦」の約10年前の時代を舞台に、シリーズ初の副長を主人公に圧倒的なスケールとパワフルなSFアクションで新たな物語が繰り広げられている。
私が鑑賞した特別試写会ではシーズン1の第1話と第2話が上映されたが、幕開けから波乱の展開でこの先、ヒロインのマイケル・バーナムがどうなってしまうのか気になるところで終わる。
このヒロインは少女時代に両親をクリンゴン人に両親を殺された過去を持っていて、それが作品に影を落としているように感じられた。
この作品では「戦争」がモチーフになっていて、惑星連邦とクリンゴン帝国との争いを通して、支配欲をはじめとした野望、権謀術数が展開するようだ。
その波瀾万丈な展開の中で、その未熟さゆえに仲間を危険に晒したり、最悪な場合は犠牲を出してしまったヒロインが如何に成長するのかが描かれるのだと思う。
第1話と第2話を観ただけでも、その場その場の判断ミスが戦いの火蓋を切ったり、戦闘を拡大させたりするのがリアルに伝わって来る。
この新たな「スター・トレック」で「戦争と平和」の物語が、今後どう描かれていくのか楽しみだ。