みとも

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。のみとものレビュー・感想・評価

-
岡田麿里脚本が嫌いなので(小林靖子や横手美智子といった同時代の脚本家と比較しても、序盤こそ引っ張り要素や興味の持続があっても全体の構成やトータルで考えた時の完成度が著しく低いことが多いと思う)、岡田氏の手を離れたこの実写ドラマはむしろ好意的に見た。あからさまに観客を泣かせにかかったアニメ版は見ていても引く一方だし、「涙のカツアゲ」(©︎みうらじゅん)でしかない。ああ、なんか涙のカツアゲでふと思い出したけど、「一杯のかけそば」に対して「涙のファシズム」って言ったのはタモリさんだったな。話が逸れたけど、悪いけどぼくはそこまでお人好しでないのでこの原作のアニメ版には嫌悪感すら抱きました。
ですがこのドラマ版、生身の俳優が演じたことによって元々のアニメにあったあざとさ、いやらしさが軽減され、素直な仕上がりになったように思う。これは別にアニメ版の声優批判ではなく脚本家の資質の問題だと思います。一方でこれはアニメの実写化としても文句なしの出来ではないでしょうか。飯豊まりえなんてスタイリング含めてもうアニメからそのまま飛び出してきたんじゃないかってぐらいの完成度。じんたんのお父さん(小日向文世)、お母さん(なんてったって小泉今日子!)の大人チームをしっかり固めたキャスティング含めて良かったと思う。花火職人が火野正平というのは笑ったけど。最近すっかり自転車旅の人ですよ。
はっきりいって個人的にはこのドラマ版は原作のアニメより全然出来はいいと思いますが、ぽっぽ役の人のせいでこれが再放送されることは二度とないでしょう。江角マキコはこの人のお母さんの家にバカ息子って落書きすればよかったのにね!こいつのやったことは絶対に許しません!