リョ先輩

ケイゾクのリョ先輩のレビュー・感想・評価

ケイゾク(1999年製作のドラマ)
4.5
どうやら僕は未解決事件捜査系のドラマを観てしまいがちなんだろう。この作品は『シグナル』を観た後に鑑賞したわけだけど、どうしても『シグナル』が強すぎて見劣ってしまうように感じた。韓国ドラマは長尺で贅沢にたっぷりとストーリー展開ができるのに対し日本ドラマの多くは40分程度。この作品を観て感じたのは日本の1話関係系の限界点。「やっぱり短いな」なんて感想が浮かんでいく。
だがこの作品にはそんなこと掻き消してしまう強みがある。
劇中の音楽がまずひとつ。
あれは強烈だ、往々にして挿入されるが、印象深いのはその音楽と映像がジム・ジャームッシュ風だと感じさせられた第一話冒頭のシーン。真山が歩いているシーン。
あのシーンをはじめとして日本ドラマとしては独特の演出が数多く披露されるのがこの作品の醍醐味である。
これも手伝ってか、当初は「うーん..まあ観るか」なんてスカして観ていた僕もどんどん話を進めてしまう。
中谷美紀の主題歌も良い、無機質な感じでね