迷宮入りした事件を、中谷美紀演じる変人と天才は紙一重な柴田と、渡部篤郎演じるぶっきらぼうだけど正義感の強い男真山の2人をメインに解決して行くのが、大まかなあらすじ。
個人的には、堤監督作品で一番好きな作品。当時としては、前衛的な映像美溢れるオープニング、中谷美紀が歌うクロニック・ラブの怪しげで美しい唄。オープニングから完璧。
部類としては、ミステリー作品だが、トリックは正直穴が多い。なので、ミステリーとしては、正直弱い部分はある。
しかし、魅力的なキャラクター、シリアスとコミカルが同居してる独特な作風。会話劇の面白さ。魅力をあげれば、霧がない。
ケイゾクは、大きく分けて、前半と後半に分かれる。未解決事件を解決していくのが主軸の前半と、真山の宿敵『朝倉』との対決が主軸の後半。後半に入ると、シリアスさが加速し、コミカル要素はなくなって行くが、その分緊張感溢れるスリリングな空気が作品全体を覆っていく。
個人的には、壺坂(泉谷しげる)と柴田の会話が素晴らしい『2つの眼球』が一番好きです。
後のスペックにも、登場するキャラクターもいるので、ケイゾクを見てから、スペックを見るとより楽しめると思います。
名作❗