ヴレア

ケイゾクのヴレアのレビュー・感想・評価

ケイゾク(1999年製作のドラマ)
4.7
「心臓が息の根を止めるまで真実を求めてひた走れ!」

脚本・西荻弓絵×演出・堤幸彦による「SPEC」へと繋がる壮大なサーガの幕開け。全てはここから始まった。

柴田と真山のコンビによる刑事モノで、最初は普通の事件を解決して行く内容だったが、残り4話くらいから超能力を使った犯人が登場して、一気にオカルト的なスケールの世界に突入していた。ここら辺が評価の分かれ目になりそうな所。この展開を受け入れられたあなたは、その後スペシャルドラマと映画を挟み「SPEC」、ひいては「サトリの恋」「sicks」「アレク氏2120」と観続けて行くことになるだろう。

久しぶりに観るとかなり粗削りだし、物語的にもかなり大味だと言わざるを得ないが、そこがこのドラマの魅力でもある。ひたすら暗くて退廃的な雰囲気。中谷美紀が歌う辛気臭いオープニング曲の中毒性。柴田の天才なんだけど天然でちょっと辺なキャラクターの魅力。ひたすらどす黒い悪役の不気味さ。冴え渡る野々村係長のオヤジギャグ。毎回突き放すように終わる引きの良さ。そこら辺が普通のテレビドラマとは一線を画していて中毒性が高い。最終回のラストは涙無くしては観られない。なんか少女漫画っぽいけど。