長内那由多

マンダロリアンの長内那由多のレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
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おいおいエミー賞候補に挙げる程かよと思いつつ、EP9のような懐古に陥らず、痒い所に手の届く二次創作で楽しく見れた。SW版“西部劇×子連れ狼”といった作りで、オリジナルの精神を継承。でもルドウィグ・ゴランソンのスコアはビル・コンティ風なのが可笑しい。

旧3部作に『続・荒野の用心棒』『ウエスタン』『七人の侍』など西部劇オマージュが盛り沢山で、こりゃうるさ型のファンも喜ぶわな。第4話監督はブライス・ダラス・ハワードで、父親譲りの職人芸を披露。ジーナ・カラーノがレイダー相手にバックドロップをかまして最高である。

ディズニーは当面、劇場映画をやめてこの規模でスターウォーズを作ってほしい。多分、めんどくさいファンからも絡まれないだろうし。
ラスボスは“ガス”ことジャンカルロ・エスポジート。スターウォーズですら避けては通れない『ブレイキング・バッド』の偉大さ!

カール・ウェザースやニック・ノルティら強面キャスト陣で一際異彩を放つのがヴェルナー・ヘルツォーク。なんでこんな遥か彼方の銀河系に…と戸惑うが、別口のインタビューで「新作の資金調達のため、悪魔に魂を売ること以外は何でもやった」と言っていたので、多分これがそれw。
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