meguros

マンダロリアンのmegurosのレビュー・感想・評価

マンダロリアン(2019年製作のドラマ)
4.3
「ジェダイの帰還」の5年後で「フォースの覚醒」の25年前。つまり、6と7の間の時代を描く。マーベルを起動させた立役者ジョン・ファブロー(「アイアンマン」)が指揮を取り、タイカ・ワイティティ(ソー ラグナロク)も役者&監督として参加。ブライス・ダラス・ハワードはかつてルーカス&父ロン・ハワードと黒澤明との会食に同席したことがあるらしく、7人の侍オマージュである第4話を監督。

元々SWは黒澤を参照していたが、そもそも黒澤は西部劇を参照していた。今回、マンドーが賞金稼ぎだということもあり全編は銀河を舞台とした壮大な西部劇になっているが、その意味では原典精神に最も忠実なスピンオフ作品ではないか。ルドヴィク・ゴランソンのテーマ曲も素晴らしく、ウェスタン+黒澤+ジョン・ウィリアムス的なシンフォニーを見事に融合させている。

色々な映画作品、西部劇展開へのオマージュは他にも見受けられるが、そうした骨太のストーリーラインに、異なる惑星や生物やガジェット・兵器が加わるのだから面白くないわけがない(ドロイドのバウンティハンターIG-11が最高な1話からワイルド・バンチ、E・T展開、ベストエピソードはIG-11が大活躍するChapter 8)。賞金で装備を増やすRPG的な展開も楽しい。
meguros

meguros