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ウルトラQのkadocksのレビュー・感想・評価

ウルトラQ(1966年製作のドラマ)
5.0
子供の頃、毎週テレビの前に座り家族で観てた。毎週ワクワクしてたが、結局次作のウルトラマンの印象ばかりが残っているのは子供だったからだろう。オープニング含め少し怖かったのも強い印象だった。
その後数千枚持ってたレーザーディスク時代にも買わずDVDも買わずカラー化も買う気にならず、NHKの倶楽部もチラッと観ただけ。そこまで興味が持てなかったのは何でだろう。
4K化の話を聞いて急に興味を持ちまずは海外版のBlu-rayを買って観てみたのだが、こんな傑作だったのかと改めて深く驚いた。
32mmマスターからのテレシネは素晴らしく驚く。あの時代の日本も美しく蘇ってて、この番組のリアリティを増す。特撮はまあ色々あったのだろう。東宝ものからの借り出しや引用、声に至ってはそのままも多い。モグラなど酷いものもあるが、何より25分の中に詰め込まれた物語が凄い。濃厚で重いものから軽いもの、ファンタジー仕立てのものからシュールな作品まで、本当に面白い。もちろんハズレ回もあるけど、このレベルで撮り続けたスタッフも恐るべし。
マンモスフラワー=レギオン(これは有名か笑)は当然として、ペギラの設定は物体Xがパクってるんじゃん。他にもアレとかあれとか、うまく使われてるのも凄いよ。
ガラモンもバルンガもきちんと60年代SFしてるし、ホント何十年も観てなくて損をしてきた。
それにしても蜘蛛男爵に大好きな若林映子が出ていたなんて、嬉しかった。子供の頃は金星人だなんて気づいてなかったとは思う笑
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