hirodeNagasaki

夏の香りのhirodeNagasakiのレビュー・感想・評価

夏の香り(2003年製作のドラマ)
4.5
ソンイェジンの第1期黄金期が、このドラマと映画「ラブストーリー」で始まった。

心臓移植を受けた女性が、心臓を提供した女性の生前の恋人が近づくと、心臓の鼓動が高まる。「はあ?」という理解不能な設定に、初めは見る気が削がれた。さらに、移植を受けた人はドナーに似るなどと、とんでも説も登場。しかし、この時代の韓国ドラマにしては、記憶喪失とか出てこないし、まだましな方?

いまや韓国を代表する女優のソンイェジンは、若く一段と綺麗で輝いている。一方、演技力は、現在に比べてまだまだ。でも、セリフが少なめな清純派の役なので、演技力不足は気にならない。若きソンイェジンを楽しめるのが、このドラマの最大のポイント。
一方、相手役の男優の髪型・服装が、いまから見たらダサ過ぎる。特に、何度も出てくるノースリーブのシャツは、気持ち悪くて、見ていられない。

財閥の御曹司と令嬢は、初めは、優しそうに描かれている。しかし、後半、財閥らしく上から目線の感情を全開するようになってから、物語が俄然盛り上がった。特に令嬢は、他人をひととは思わない言動が爆発。財閥がそんなに性格が良いわけないので、こうでなきゃ!いくら、財閥好きの韓国でも、御曹司と令嬢が性格良いのではドラマにならない。

最後は、どんどん、ソンイェジンの存在が大きくなっていって、心を揺すぶられた。

残念なことが多々あるものの、総合的には、魅力的なソンイェジンの主演と、美しい景色、雰囲気ある場面で、印象に残るドラマになった。
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