SHIDOU

サバイバー:宿命の大統領 シーズン3のSHIDOUのレビュー・感想・評価

2.0
トム・カークマンは一体どこへ行った?
彼を支えてきた人物たちへのあまりの敬意のなさに失望を禁じ得ない。彼はハンナ・ウェルズ、エミリー・ローズに足を向けて寝られるのか?

いろんな大人の事情があろうが、前シリーズから降板したリオなどの愛すべきキャラが降板し、ハーパー、イサベルなど人間的に評価できない人物が台頭。彼らの魅力を全く感じない。そしてドンテ(個人的には彼を軽蔑する)やサーシャといった、とってつけたようなLGBTQ要素。色々な「配慮」の産物なのだろうが、それこそ、「政治」的なものを感じざるを得ない。あと予算の都合もあろうが、画的に非常に地味になってしまったことは否めない。前作まででハンナパートが担っていたアクション、サスペンス要素はゼロに。エンタテインメントとしての質も下がった。

これはあくまで自分の望みなだけだが、このドラマ、第2シーズンの時点で既にカークマンの誠実、正義だけが唯一残った希望だと自分は感じていた。だが、政権の維持のために完全に正義を捨てた彼とこのドラマには、もはや少しの魅力も感じない。

次があったとして、もう食指が伸びることはないだろう。

〜以下余談〜

「俺は誠実なんかじゃない!汚れた世界に…迎合したんだ!!」

と、ふと「愛という名のもとに」の唐沢寿明のセリフを思い出した。
※彼は政治家の息子で、秘書をしていたが、親の不正を知り苦悩する。上記のセリフはその渦中で出た言葉。その後彼は考えを改め、告発した。
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