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サバイバー:宿命の大統領 シーズン3のyamadakabaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

議事堂が爆破されたことで、指定生存者だったトム・カークマンは、大統領継承権が繰り上がり自動的に大統領に任命された。
大統領らしくないやり方と誠実さで、1期目を任期を終えたカークマンが、今度は自らの意思で大統領選に出馬することを決めた。3シーズン目では、その再選に到るまでをドラマ化している。

無所属として大統領選に挑むことを決めたトム・カークマン現大統領。モス元大統領との激しい選挙戦を展開していたが、政党に所属していないためどうしても劣勢だった。一般教書演説でカッとなった様子が放映されるシーンから始まる。大統領選挙をモチーフに、大統領の資質があるかを問うストーリーだった。正しいことをするためには大統領でなければならない。大統領でい続けるためには、信念と異なっても、政治や選挙に勝たなければならない。その矛盾に悩みながら、選挙戦を戦い、さらには現職大統領として、バイオテロをはじめとした問題に対処していく。
モス陣営のスタッフがバイオテロに関わっていることを暴露し、見事大統領への再選を果たす。最終回は、投票日にセラピーを受けているシーンの中で、選挙最終日におきた出来事を回想しながら描いていく。大統領になるための資質があるのか迷いながら、大統領に就任する。

物語の冒頭、一般教書演説時には、世論からは叩かれたが自分の言っていることは真実であると自信を持っていたカークマン。しかし問題解決と選挙勝利の両方を目指す中で、自分の新年を曲げなければならない事態に直面して言ったことで、物語の最後の、再選を果たしたときには、自分の行いを心から正しいと信じることができなくなってしまっていた。そんな大統領としての資質が自分にあるのかどうか。悩みを抱えたまま大統領となっていく。
突然大統領にさせられたときは、誠実さと信念だけで乗り切ってきていたが、自分の意思で大統領となるときに、欲やエゴ・自己正当化性が出てきて、しがみつきたくなってしまったようだ。自分の意思とは関係なく大統領をせざる得ないときは、どこか人のせいにできるからこそ、自分のやり方を通せるのかもしれない。反対に、自分がやりたいと思った時は、成し遂げたいと思うあまり、自分のやり方を曲げることになるのかもしれない。そんなジレンマを、大統領というキャラクターを使って描くことが、おもしろさにつながっているのだろう。

ドラマは、選挙シーンだけでなく、並行して現代アメリカが抱えている問題が、各話のエッセンスとして挿入されているから、物語に深みが出る。プライバシー問題やLGBTQ、情報開示、黒人問題人種差別白人主義、などが各話のテーマとして盛り込まれている。