ブラックユーモアホフマン

フルーツ宅配便のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

フルーツ宅配便(2019年製作のドラマ)
4.5
白石さんと沖田さん、本当仲良いなあ〜〜笑

各話に登場するキャストが名バイプレイヤー総集合みたいな人選。白石監督、沖田監督作品でも見た人ばかりで。
その中でも特に良かったと思ったのは、7話の筧美和子さん、9話の松本若菜さん、11話の阿部純子さん。
筧さんは『犬猿』ぶりに演技を見たけどやっぱ上手いなあ〜。松本さんは『旧支配者のキャロル』ぶり。当然というべきか、全然違う役で全然違う演出で、また違う輝き方をしていた。阿部さんの存在を認識したのは白石さんの『孤狼の血』だったけど、同じ組み合わせでありながら全然違う演技をしていて、すごかった。

マサカネ君(荒川良々さん)が松本さんに恋をする9話の唐突に始まるミュージカルシーン。『キツツキと雨』で沖田さん自身が監督した主題歌・星野源「フィルム」のMVを思い出した。ホッコリする。

あと、6話は黒田大輔さんの熟練の超絶技巧演技を存分に楽しめる。やっぱりすごい。(『凪待ち』の黒田さんのゲロは映画史に残るゲロ)

濱田岳、荒川良々の職人芸的コメディ演技もやっぱりさすが。本当にすごいなあ。

多分アドリブ的なシーンも結構あったと思うのだけど、堪えきれず笑ってしまってるところがさりげなく使われてたりするのも、ムードを作っていて良かった。

沖田さん演出回に白石さんが何度もチョイ役で出てくるのも面白かったけど、白石さん演出回に出てきた沖田さんが面白すぎて腹痛くなった。ずるいわ。

車の運転シーンを必ずスクリーンプロセスで撮ってるのも印象的だった。

脚本もよくできてて、めちゃくちゃ笑うのにすごい感動して、良質なドラマでした。
デリヘルの世界については全く知らないけど、こんな素晴らしいお店が本当にあるなら自分も働いてみたいとすら思った。