ひっきーくん

キングダムのひっきーくんのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作のドラマ)
4.4
韓国×政略×ゾンビ
これが面白くないわけがない!

かのガンダムの監督、富野由悠季も参考にする韓国歴史物といえば、『力を失った王と、腐敗した摂政や大臣との政略闘争』や『身分差のラブロマンス』などなど王道たるストーリー物である。
最近では『タイムスリップした現代の女性が、過去の韓国王朝で世子(セジャ)と恋に落ち、歴史を改変しようとする』なんてラノベチック(ていうか なろう的)なものまで存在し、人気シリーズとなっていたりするからなかなか侮れない。
吸収力とベタ=王道に落とし込む構成力なら日本より上かもしれない。

また韓国ドラマは大江戸村みたいなセット郡があるらしく、非常に高いレベルで設置されているのも画面に説得力を持たせてくれている。

面白くならないわけがない、そういう要素をぶちこまれた『キングダム』は流星のごとく現れ話題をかっさらってくれた新鋭ゾンビ物。
ここからようやくその内容を語る段階に入るわけだが、


オープニングからの1話の出来があまりに上手いので情報を入れないでみてほしい。


間違いなく面白そうだと感じさせる作りになっているのだ!ならば文章ではなく映像を見るのですオタクたち

ただあえて語るならば、不穏な香のただよう闇のなか、ネトフリ作品あるあるな重みのあるどアップカット群がつぎつぎに視界に飛び込んでくる映像がすごく良い。ああもう様式美最高。

だらだらとシリーズやる系のドラマでありがちな間延びした構成かと思いきや、サクッと進んでくれたので嬉しかった。1話もちょうどいいところまで進んでくれて、そこからたまらず一気見したぞ。

またゾンビのクオリティもすごくよかったし、設定のオリジナリティも悪くない。

またあの蛇のように生者に貪りついて、球状となる死者たちのおぞましさ、幾何学的美しさ。
床下に満満に敷き詰められた死体の山。
などなど脳天にビジュアルショック与えまくるカットが山盛りなので安心してほしい。

大筋のストーリーも富裕層の腐乱っぷりに、貧困層の餓え地獄。こうした歴史的事実にゾンビが存在したらというifがガッチリはまってどこをとっても極上のアポカリプス物である。

と、べた褒めしたはいいがやはりここまで御膳立てされた絢爛豪華な食卓。簡単には食い尽くされぬように、めちゃくちゃ良いところでto be continued……となってしまうのが歯がゆい。
というかシーズン2への伏線の張り方があまりにも雑すぎて、シーズン1最終話が全体の株を爆下げするなかなか見ないドラマとなった。 シーズン2への期待が高まる一作である。