回想シーンでご飯3杯いける

キングダムの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作のドラマ)
3.8
時代劇とゾンビが合体した異色のドラマという事で見始めたら、映像的な刺激のみに留まらず、政治的リーダーの資質を問う社会派作品としての面白みが根底に隠されていて、さすが韓国ドラマは侮れない。

ゾンビに侵略される前に早々と逃げ出してしまうリーダーもいれば、自らが盾となり、飢えに苦しむ市民に食料を分け与えるリーダーもいる。本作ではゾンビが疫病として描かれているのも特徴で、2019年の作品でありながら、まるでコロナ感染や各国リーダーのメタファーになっているようにも思えた。監督は『トンネル 闇に鎖された男』でも災害時に於ける政府の対応にメスを入れていたキム・ソンフンという事で、なるほど納得。

風呂敷を広げるだけ広げた所でシーズン1が終わってしまったので、続きを観るのが楽しみだ。