テオさん

キングダムのテオさんのネタバレレビュー・内容・結末

キングダム(2019年製作のドラマ)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

民は飢えで苦しむ中、王の座を巡る権力争いが勃発
さらには人が蘇るという謎の疫病が流行り始めて…

ということで"朝鮮王朝時代 x ゾンビ"によるNetflixオリジナルドラマの第1シーズン(原作は韓国マンガ『神の国』)
主演には『神と共に』シリーズや『アシュラ』などのイケメン俳優チュ・ジフン。
ヒロインの医女には『グエムル-漢江の怪物-』や『クラウド・アトラス』のペ・ドゥナ!
他の脇を揃える俳優も含めて、良い顔が揃っております。

一本当たりの製作費が2億円近くかかっているらしく、それも納得の豪華絢爛血みどろ時代劇に仕上がっております。
韓国歴史には詳しくなくても、宮廷の内装や、登場人物の衣装に至るまでが色鮮やかに描かれていてワクワクが止まりません。
草原を馬で駆けるシーンだけでもとても気持ちの良い絵が続きます。
そこに出てくるのがゾンビ。
基本的に、現代劇に出てくることがほとんどなのでこういった過去の衣服を血みどろに染めて走るゾンビはかなり新鮮でした。
また、今と違って銃があるとはいえ、基本武器は剣や農具!
だからこそ否応なく近距離戦になってしまう緊張感がたまりません。
それによる首切断描写などゴア表現もしっかり描きつつ、嫌悪感は抱かない良い塩梅に抑えられています。
夜のみ活動するというヴァンパイアみたいな設定も物語を盛り上げるのに一役買っています。

ゾンビが貧困によるカニバリズムによって拡がり、貧困層の"怒り"のメタファーとして描かれるのは、この時代設定ならではであると同時に、現代にも通じるテーマとして観客に問いかけてきます。(関係者いインタビューを読む限りそこは意識しているらしい)
そして、宮廷内での飽くなき権力への欲が、ゾンビによってさらに強調され、権力争いドラマとしてシンプルに面白い。
果たして誰がどんな"王"として朝鮮を治めるのかを見届けたいですね。

欠点としては、世子と民の触れ合いをもう少し描いて欲しいかなと。
特にラストは、人々を鼓舞する演説シーンとかあればより熱いドラマになれたかなと思います。
また、そこで終わる?!とゾンビ作品あるあるの尻切れトンボ的な幕引きにビックリする人も多いかなと。
が、あのラストには今作品のテーマと言ってもいい"民の怒り"を鮮烈に表現されてるのでOK!
そこで、登場人物の良い顔を丁寧にアップで一人一人映してくれるのが最高!(ここで誰が何処を向いているのか、カメラの撮り方が超上手い!)

総じて、これで後100話くらい作って欲しい素晴らしいゾンビドラマでした!