ShinMakita

ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ シーズン2のShinMakitaのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます


レーガン政権下のワシントンDC。アメリカ市民として生きるフィリップ&エリザベスのジェニングス夫妻は、実はKGB〈S局〉のスパイである。彼らの向かいに越してきたFBI捜査官スタン・ビーマンが防諜部員と知ったフィリップは、よき隣人としてスタンと接し、情報を得ようとする。さらにフィリップは、〈クラーク〉という偽装身分でFBI防諜部秘書マーサに接触。恋人となり、FBIに盗聴器を仕掛けることに成功する。エリザベスは、ハンドラーの〈クラウディア〉から命令を受けて情報屋プリンスを運営。プリンスはやがて、米政府が極秘に開発中のSDI計画に関与する高官〈通称:大佐〉を抱き込むことに成功する。一方スタンは、上司ギャド主任と組んでアメリカ国内に潜むKGBスパイを捕まえようと躍起になっていた。そこでソ連大使館職員ニーナを脅迫し二重スパイに仕立て、情報を得ようとする。やがてスタンはニーナの色香に負け愛人関係に陥ってしまうが、ニーナは大使館内のKGB支局長アルカディに好かれたことで意思を曲げ、FBIのスパイになったことを告白してしまうのだった。

ある日、〈大佐〉と接触し情報を入手するという任務と、国防長官宅に仕掛けた盗聴器の録音テープ回収という任務を分担することになったフィリップとエリザベス。しかしテープ回収の場にはスタンら捜査官が多数張り込んでいた。S局スパイを捕らえるためFBIが張った罠だったのだ。顔を隠しながら必死に逃走する2人だったが、スタンの銃弾を受けてしまったエリザベスが重態となり…


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(第1話)
二か月後…
息子ヘンリーの誕生日に無事復帰したエリザベス。冷えていたフィリップとの仲も修復できたが、娘ペイジが詮索好きなのに手を焼いている。スタンは、ニーナからS局スパイは死んだと聞かされるが、イマイチ信じられない。妻サマンサに浮気がバレて家を空けるようになったスタンは、どんどんニーナに溺れていた。そのニーナはアルカディの命を受け、三重スパイとして偽情報をスタンに流していく。

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(第2話)
自分たち同様にアメリカに潜伏しているS局スパイ夫婦エメット&リアンに協力し、提供者フレッドから極秘情報を手に入れたフィリップ。しかし情報を渡す前に、エメット夫妻は娘もろとも惨殺されてしまう。モスクワからの指令でエメット殺害の真相を掴もうとするフィリップだが…

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(第3話)
ソ連大使館にダメランという男がやってきた。亡命希望者だ。ニーナからその情報を得て、ダメラン監視を始めるスタン。フィリップ&エリザベスは、フレッドから軍の最新スクリュー完成を聞かされ、そのスクリュー現物を見るため出張することに。その間、ペイジは両親の秘密に肉薄してしまう…

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(第4話)
ソ連大使館に赴任したKGB科学技術担当官オレグの要請で、ユダヤ人物理学博士バクラーノフを張り込むフィリップ。未来のステルス技術を開発するのに不可欠な存在であるバクラーノフをソ連側に寝返させるのが任務だ。エメット一家殺害の件は、モスクワ本部が捜査中止を命じてきたが、納得できないエリザベスはクラウディアと組んで捜査を続行。エメットを敵視していた元米軍特殊部隊員ラリックの存在を掴む。

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(第5話)
バクラーノフ拉致を命じられたフィリップ&エリザベスだが、その現場を二人組の工作員に襲われバクラーノフを奪われてしまう。二人組の1人を生け捕りにしたフィリップは、彼らがモサドだと知る。モサドが保護したバクラーノフと、フィリップが押さえたモサド諜報員を交換するため、ソ連大使館はイスラエルと交渉するが…

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(第6話)
CIAを装ってラリックに接触するフィリップ&エリザベス。ラリックは確かにエメット一家に情報を流したことを認めたが、殺害を否定する。ラリックはマーシャル・イーグル計画に従事してエメットを殺せなかったというのだ。マーシャル・イーグルとは何か?フィリップたちは調査を開始する。一方スタンは、突然オレグから接触を受ける。彼はニーナとスタンの関係を知っており、KGBにバラされたくなければFBIの情報を流せと脅してくる。スタンはニーナを守るため、やむなくオレグのスパイになってしまう…

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(第7話)
マーシャル・イーグルとは、ニカラグアのコントラに武器を輸送し軍事訓練を施すという米軍の非合法作戦だった。フィリップは、マーシャル・イーグルを暴露するためラリックと組み、危険な任務を開始する。

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(第8話)
ニーナとオレグが仕組んだ罠にハマり、スタンは窮地に立たされる。オレグの目的を掴むため、密かに情報収集を開始するスタンだが…
マーシャル・イーグル暴露直前、フィリップは新たなハンドラー〈ケイト〉から報告を受ける。フィリップたちが以前手に入れた新型スクリューを搭載した潜水艦が事故を起こし100人以上が死んだというのだ。あのスクリュー情報はアメリカの流した偽情報だったのだ。

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(第9話)
オレグの狙いが、国防総省が密かに進めるステルス技術開発であることを知ったスタン。彼はステルス計画に関与する技術者たちをDCに呼び、ソ連からアプローチがあるかもと警告する。その技術者たちの中にフレッドもいた。スタンはフレッドたちが参加した会議の近くで一家惨殺事件があったことに注目。この事件で死んだエメット&リアン夫婦が、〈S局〉のスパイだったことを掴む…






「ジ・アメリカンズ」シーズン2です。
ソ連のアフガニスタン侵攻、アメリカのステルス技術開発という時代背景下で、ますます混迷を極めるスパイ戦。FBIだけが敵だったシーズン1とは異なり、フィリップたちは姿の見えない新たな敵に怯えることになります。追っ手であるスタンも弱みに付け込まれ追いこまれます。キャラ全員が新たな問題に直面し、話はどんどん膨らんでいくんですね。面白かった!
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