ShinMakita

ジ・アメリカンズ 極秘潜入スパイ ファイナルシーズンのShinMakitaのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

(これまでのジ・アメリカンズは…)

ペイジは自分の状況を受け入れ、マルクスを読み護身術に磨きをかけていく。ヘンリーは全寮制高校に合格した。引退を考えていたフィリップ&エリザベスだが、次期CIAソ連対策本部長宅の盗聴に成功したため、辞めるタイミングを見失ってしまった…


➖➖➖

そして3年後、1987年。
米ソ サミットを控えたある日。

モスクワ…KGBを離れ運輸省に転職したオレグの元に、昔の上司アルカディが訪ねてくる。S局のナンバー2に出世したアルカディは、彼に局外協力者として活動してほしいと依頼してくる。
ワシントンでは、引退したフィリップが旅行代理店を繁盛させている陰で、エリザベスが1人でスパイ活動を行なっていた。サミット参加者のハスカードを内偵している最中だったが、いきなり本部命令で南米に出張することになる。そこで面会したのはソ連軍のコフトゥン将軍。彼によると、アメリカの一斉攻撃でモスクワが壊滅しても自動的にミサイルを発射する「死者の手」というシステムが開発されたという。このシステムを外交カードに使おうとするサミット随行員ネステレンコをマークし、場合によっては始末しろと言うのだ。

➖➖➖

アメリカに潜入したオレグは、エリザベスではなくフィリップに接近する。KGBはいま反ゴルバチョフ派に仕切られ、過激な路線に舵を取っている。なんとかゴルバチョフのペレストロイカを遂行するため、フィリップに協力してほしいというのだ。そのためエリザベスの行動を監視し報告してくれという…
➖➖➖


核攻撃センサーを手に入れるため米空軍のライン・レンホル大将を懐柔する作戦に着手したエリザベス。しかし失敗し、レンホルを殺害してしまった。そこでセンサーを保管する民間会社の線から奪取を試みるが…
一方フィリップは、顧客離れで経営不振に陥り苦悩していた。そんな中でもエリザベスを監視しオレグに報告を続けていく。

➖➖➖

スタンは、タス通信の女記者ソフィアとその夫ゲナティを情報提供者として運営していたが、KGBから守るため2人を亡命者として保護することに。
エリザベスはハスカードの妻エリカの看護師として自宅に潜入、ハスカードの上着に盗聴器を仕掛ける。そしてハスカードが交渉しているネステレンコがCIAと接触していることを掴む。

➖➖➖

本部がエリザベスに要求する任務は日に日に過酷になっていく。ソフィアとゲナティの暗殺を請け負ったエリザベスは見事にやり遂げるが、その冷酷ぶりにフィリップは閉口し、妻への協力を拒んでしまう。ソフィアたちを殺されたFBIは、ゲナティの荷物からシカゴのKGBネットワークの洗い出しに成功し…

➖➖➖

感謝祭の休暇中。FBIに追われるシカゴの仲間(ハーベスト)を救出するため出張するエリザベス。仲が険悪となったフィリップだが、彼女を救うため息子ヘンリーをスタンに預けて自らもシカゴへ飛んだ。スタンは倒産の危機にあるフィリップたちに同情するが、あまりに仕事優先な2人に疑問を持ち始め…






ジ・アメリカンズのラスト。野球好きのハスカードがヤクルトのスタッフジャンパーを着てるのがシュール^_^ しかしまあ、最後にきてやたら血生臭いシーンが多くなりました。というか、エリザベスの作戦がことごとく失敗してしまうのが特徴。今回の背景は1987年のINF全廃条約。ゴルバチョフが条約調印のためワシントンを訪れているなか、反ゴルバチョフ勢力に仕切られたKGB上層部のおかげで「誤った」作戦に従事してしまうエリザベスの苦悩と、スタンの肉薄が描かれます。

それにしてもこのドラマ、冷戦時代のスパイサスペンスだけではなく、夫婦・親子の在り方と問題を描いたホームドラマとしてかなり良質。配偶者との関係に悩む人には超オススメです。
ShinMakita

ShinMakita