KHinoji

ハケン占い師アタルのKHinojiのレビュー・感想・評価

ハケン占い師アタル(2019年製作のドラマ)
3.7
謎なタイトルと杉咲花に惹かれて見てみたら、最初はなんか「家政婦のミタ」っぽいなぁと思った。マジで脚本が遊川和彦なのを知ったのは第1話見終わってからでした。最終話まで見るとストーリー展開の構成が少々ミタっぽいだけで、話の内容は全く別でした。

ラスト第9話のオープニングタイトルで、やっと主人公(杉咲花)が笑顔になるのが印象的でしたねーー

ストーリーは、人間は一人ひとり異なるわけだけど、それなのに社会や会社でチームとして、あるいは他人と協力して、仕事をしたりしていけるのは何ででなんでしょうね?ということを考えるお話になっています。
その異なる人の極端な例として、特殊な能力をもつ女主人公が登場するわけです。当たる占いをすることが出来る、要は超能力者、新人類ですね、そんな女の子がどうやって普通の旧人類の人間達と協調して生きていくことが出来るのか?
シビアなSF物語にするのなら筒井康隆の七瀬シリーズみたいになってしまうわけですが、そういうのが目的ではないのでこのTVドラマは、かなり特殊な「自分探しの旅・職場編」みたいなお話になっています。

序盤は出来の悪い社員達を主人公が救済する物語に見えますが、実際には一番救済が必要だったのは孤独な超能力者である主人公の方だったわけです(って在りがちな設定)。

タイトルの「ハケン占い師」は最後に主人公が自ら選んだ職業の名前です。どのようにしてこの職業に行き着いたのか、、、

というお話ですが、このドラマの一番の売りはやはり、杉咲花の二重人格かのように急変する演技にあると思います。ハケンOLやってるときの笑顔で有能なキャラから、イヤイヤ占いを行うときのタカピーなやさぐれ女感のギャップを見てみたい方には必見でしょう。

全体的には遊川和彦脚本にしてはシビアさが足りない雰囲気。そのぶん分かり易い設定・話になっていると思います。頭の悪い最近の視聴者向けにこんなレベルの話にしたのかな・・・って勘繰りたくなります。名前からしてアタルってどうなん?(中居正広かと思ったわ)、登場人物の名前は駅名だし、インチキ宗教(占い)家の母親との相反関係もあっさりと解決させてるし、遊川和彦にしては深みが少ない感じで、そこは期待はずれかもしれません。

設定に新規性は無い感じですが、逆に定番的な安定感はあったと思います。私は毎週楽しみに見続けることができました。

(2019/3 TV地上波にて、全9回)