ぼなちゃん

The 100/ハンドレッド<ファースト・シーズン>のぼなちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

私はとうとう、このわけのわからんドラマのシーズン1を完走してしまった。弟に勧められて見始め、「アイツよくこれを私に勧めたな…」と思ったのに、いまやすっかり通勤中の楽しみになってしまったんである。

このドラマの感想は、検索すると大体3つのフレーズに集約されているようだ。最たるものが「ツッコミどころ満載」というもの。ちな残りの2つは「浅い」「登場人物が身勝手でイライラする」で、私は後者に関しては同意しかねるけれども、言いたいことはぜんぶ一緒なんだとおもう。

「ツッコミどころ満載」という言葉は、物語にノレなかった場合の誇張表現で、せいぜい心の中で二度ほど失笑する程度のことを指すと思っていた。ところがこのドラマのツッコミどころ満載は違う、40分のドラマで8回はニッコリできるんである、5分に一回は新鮮な驚きを味わえる。しかもそのツッコミどころは、量、質ともにバリエーション豊かで強弱があり、ツッコミどころという視点でプロットを組んでいるのでは?と疑うレベルで人を飽きさせぬ。

私が思ったのは3タイプほどで、
①写実的違和感 ②登場人物の心理に対する違和感 ③物語進行上のミスを彷彿とさせる違和感 あたり。

①は、(脱出ポットの壁うっす!)であり(その2cmくらいの葉っぱ一枚貼るだけで傷が全快…?)であり、おもちゃのラジコンで宇宙と通信できる「無線機が作れるわ!」である。一見して「?!」となるものが多く、美術さんの仕業が殆どだとおもうが、回想ベラミーの「今日は仮面舞踏会だ!」も①にいれていいと思う。どんな文化背景なんだよ!

このドラマのファーストインプレッションになるであろうジャスパーが拐われるくだりは①と②の複合型で、明らかに死んどるジャスパーを主人公たちは「きっと生きてる!」と信じ必死ですったもんだ助ける、同時にモブ男子アトムが酸の霧にやられた時は即断「コイツはもうダメだ、せめて私たちの手で…」ということになる。どないやねんとおもうが、アトムと近しいキャラたちも織り込み済みなので、胸に杭がぶっ刺さってるよりはるかに手遅れだったんだろう…とこちらは納得するしかない。

③は中盤のケインの功罪とダイアナの台頭がわかりやすい。このケインという男はろくに地球に興味を抱かず口減らしのことばかり考えている男で、しかも主人公の父の仇である。このドラマが始まったとき私は思った。「なんて冷酷な男だ!きっとこの男は最後まで宇宙船の中から邪魔ばかりし続けるに違いない。でも最後はクラークとの対決になり、彼を倒すことで彼女は父の死のトラウマを乗り越えることができるんだろうな…」と。ところが中盤、口減らしに成功した後地球に生存環境があると知ったケインは、びっくりして泣いちゃうんである。すっかり改心しちゃって…大人サイド登場人物少ないのに悪役どうすんだろ…と思っていたら、即座にそして脈絡なく、新たな怪しい議員ダイアナが登場する。さらにさらにこのダイアナ、しばらく暗躍するのかな?と思いきや20分くらいで実は私はアンタたちの敵さ!と正体を現し宇宙船を乗っ取り、しかも次の回にはなぜか既に死んでいた。悪役補充2話くらいしかもってない。伏線の回収が早すぎるのもこのドラマの特徴である。テンポが死ぬほど早いのだ。脚本が早漏すぎて「えっこれ最終回までもつ?」というスリル満点である。このくだりでの最大の損失は、クラークが課題解決のチャンスを失ったことだとおもうけど…わたしは今まだシーズン2の最中なのでこの件に関しては保留だな…まあでもそういうものなのかもとかも思ったよねトラウマがあろーが次々いろんなことが起こると言うのは…悲しい出来事を解決できずに一生を終える人が現実には殆どだろうし…。まあこのカンジも、ご都合主義にもかかわらず「善き者は報われる」的ストーリーになるのを防いでいると言えるので、悪い作用ばかりではなさそうなり。

まだまだ記しておきたいツッコミどころはあるが文字数だ、とりあえず私の一番のヒットは「この扉は(電子扉なので)内側からしか開きません!」「がんばれ、諦めるな!(開く)」である。

さて、これだけ荒唐無稽でありながら、興味を持ち続けていられるのは、制作者たちの愛の深さですよねと。この世界・この人物たちよこの世にあれというアレがヤバイ。てゆーかなんかこう、ギリギリ納得できるように作ってある。

①に関しては、「まあそういう葉っぱがあるんだな」「レイブン有能だな」と思うしかないようになっているわけだが、わたしが好きなのは②には必ずフォローが入るというところ。
一番のトンデモ展開・序盤の「幼女は正義事件」の「ラクになるために人を殺しちゃダメ!!」だったり、取り残されたジャハのフォローに赤子投入だったり…なんか、ちょっとたどたどしいフォローが②の度にある、アトムの件もそうなのだが、ギリギリ納得させられてしまうんである。
このギリギリのセンス、フォローが、気がついたら結構このドラマが好きになってしまっているの要因な気がする。自分で蒔いた種を拾っている様がその好感を拡大していくのは、まどマギでほむらが時間を繰り返すたびに因縁が強力になっていくのと同じ仕組みじゃなかろか。出演者も若…そうに見えるしね。②には言い訳しても①に関しては言い訳ゼロというのも良い。彼らが守りたいのは登場人物のキャラクター性なんだろうな。

ツッコミどころ、という視点は、わたしみたいな性悪人間にとっては厄介なものだ。いわば冷笑的な態度なわけで、さんざんバカにしてなにもかもわかった気分になれて一旦は気持ちよくなれるけど、そのあとけっこう凹む。自分て何様なんだろうと思って自分もその物語もキライになってしまう流れだ。ところがこのドラマはそうはならない。このわけわからんアレをギリギリ成立させようとしている人たちがいるんだからこのドラマには愛すべきなにかがあるに違いないと探しているうち登場人物が好きになっちゃっているしなんならスタッフとかもちょっと好きになっている。

まあそういう意味で、ゆかいなドラマだとおもいました。
まあちょっとですけどね!

くどくど書いちゃったけどこの展開の早いドラマで投入されるアイデアの量は他と比べ物にならない、その様は主人公たちが限りあるはずの物資を全く出し惜しみしないのともかぶるのですがそれはともかくこの点は単純にスゲ〜〜な〜〜と思うし独自のおもしろを担保しているよね。最終回までもつどころか続くENDだった。質が低いというわけじゃないんよな。


さて、話は終わりなんだけど、好きなキャラとか書いちゃおー。ウェーイ。

最推しはわし主人公クラークちゃんなんやけど…激情も冷酷も優しさも同居するさまがまさに女神 ていうか見た目が女神 おっぱいおっきいよ!!うわー!ふわふわウェーブ金髪ちゃんをこの性格にしたの天才すぐるんですがプラス、コロニーのリーダーがクラークとベラミーの2人体制なのなるほどなんですよね上手くいってる二大政党制みたいな…2人とも恋愛は別で抱えてるけどバディとしてはクラークとベラミーなんだよな…滾るものがあるぞ。大人も二大政党制で男女だけど、アビーとケインより若者の方がはるかに息が合ってるのリアルじゃ。ちな男子ではもちろんベラミー推しじゃ。言うまでもなき。
あとはオクタヴィアなー、暗い過去持ち&うっかりピンチに陥りがちで、分け隔てない優しさから、妹として、コロニーのマドンナとして、心通う異邦の少女として沢山の男から愛される、というthat'sヒロインストーリーをあてがわれてる人物にビッチギャルなキャラ採用してるのセンスいいと思うんスよ。
まあこのドラマ、キャラはなかなかのかわいさです。リンカーンもかっこよすぎやね。てかネイティブアメリカン的立場のキャラにリンカーンていうのはなんか意味あるのかな…色々言ったけど、人種というとこにくると何もわからないながらなんか妙に不安なかんじのドラマではあるんですよねコレ…ジャスパーの顔はめっちゃ美しいです。

おわり。