玉之丞

The 100/ハンドレッド<ファースト・シーズン>の玉之丞のレビュー・感想・評価

4.2
【究極の選択肢で生死を別ける。常に正解のない答えで命の駆け引きを迫られる話】

〈ストーリー〉
核戦争から97年後の世界。〈アーク〉とよばれる宇宙ステーションに避難した人類でしたが、酸素や食料も底をつき始め18歳以下の囚人を地球に送り込み人体実験をする。
酸素の確認と放射線の影響が無いと判断した議長のジャハは、残りのアークの人々を連れ地球に降りたつ算段を立てる。

〈押さえ欲しいポイント〉
●〈アーク〉のリーダー、セロニアス・ジャハの名言『人類が生き残る為には犠牲が必要』

●主人公クラーク・グリフィンの名言『仲間の為』

〈見所〉
◆地球には酸素や緑も有り、大地の香りや光の美しさに感動を覚える。

◆クラークの母、アビーは驚くほど自己中心的な存在で、人を振り回しますが超重要人物。本人もそう感じている為、発言が強気。

◆生き抜く為なら何でもするジョン・マーフィー。彼の暴走にいつもヒヤヒヤさせられる。

◆地球学を心得ている主人公クラークはリーダーシップを発揮し仲間を引き連れマウントウェザー〈基地〉に食料の確保に行く途中、何者かに襲われる。

〈登場人物〉
●地球
クラーク…
父に地球学を学ぶ。頭脳と行動力を兼ね備え、説得力もある。
短所:大事なものを守る為には冷酷になれる。その為周りのフォローが必要。

ベラミー…
オクタビアの兄。リーダー。オクタビアを守る為に犯罪を犯し地球に送られる。
短所:頭で考える前に行動が先に出てしまう為、しばしば道を外す事もある。

オクタビア…
ベラミーの妹。アークの法律ではひとりっ子政策だった為、床下で息を潜め生活していたが見つかり独房に入れられ地球送りにされる。
短所:人との関わりが無かった為凄く純粋。そのせいか関わった人の影響が顕著に現れる。

フィン…
環境の変化に合わせ行動が出来、それを楽しむ事が出来る。探究心もある為、隠れ部屋を見つけたり小さな変化に気づく事が出来る。
短所:前向きな性格である為、アークに残した彼女の存在を忘れ、新たな恋をする。
思わぬ彼女との再会で困惑する羽目になる。

レイヴン…
フィンの彼女。アークでクラークの母アビゲール(アビー)に認められている敏腕整備士。
尊敬するアビーは地球で地上に降りた100人の一部が生存している事に気付きアークにいる全ての人間を地球に行く事を訴えるが却下される。
その判断が正しいと証明させる為にレイヴンを地球に送り込む。
短所:仲間か自分か、どちらが死ななければならない苦渋の選択に迫られた時は自分を犠牲にする。※これが短所か分からない。個人的にほぼ短所がない様に感じる

ジョン・マーフィー…
小悪党。自分が生きる為なら何だってする。素行が良くない為仲間から信頼されず、絞首刑にされそうになる。
頭の回転や機転はグンを抜いている。その為、生き残る判断は間違える事がほぼない。
短所: 仲間の為に行動しているが、言葉選びが皮肉まじりで信頼されず、何度も仲間に売られ死にかける。

モンティ…
ハッカー。行動力もあり仲間思い。体力こそは無いが優れた頭脳を持っている。選択肢に行き詰まるが大概、打開策を思いつく。
お酒(まずい)を完成させ、仲間に生きる楽しみを作る。仲間からの信頼も厚い。
短所:優し過ぎる為冷酷になれない。

ジャスパー…
モンティの一番の親友。顔がいい為、少し目立った評価があればモテ期が到来する。その都度親友を見下してしまう。
短所:仲間の為に全力を尽くすが目立った能力が無い為、最終的に人に頼るしかない。

●アーク
ジャハ…
議長、常に生死を別ける選択肢を迫られ、その決断を下している。その為冷酷。
言葉が重く心に突き刺さる。人を纏めさせると右に出るものはいない。
短所:数百人の仲間が生き残る為に数十人の犠牲は躊躇なく行える。

マルクス…
アークから地球に向かう時に議長を引き継ぐ。争いをせず友好的に生きる為にどうしたらいいかを常に考える。
短所:均衡を保つ為の努力は、いつも誰かに崩される。

アビゲール…
クラークのは母。医者。痛いくらい娘思い。
敵であろうが昏睡状態に陥れば、全力で助ける為の努力をする。
短所:娘の事になると、周りを見えなくなる。
娘の為なら平気で仲間の命を切り捨てる事が出来る。

〈シーズン2に続く〉
玉之丞

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