ゆり

坂の途中の家のゆりのレビュー・感想・評価

坂の途中の家(2019年製作のドラマ)
4.0
作品自体はとても良い。
水野美紀さん凄い。声出すまで誰かわからないほど。全ての感情を手放したような姿にビックリした
内容はただただしんどい。
普通の裁判員ドラマかと思いきや…。

優しさで掛けられる言葉でも受け取る方には嫌味にしかならなかったり、助けが助けにならず追い詰められる。
周りとの考え方の違い、気持ちの差がしんどくて気持ち悪くていたたまれない。吐き気やめまいすら感じるくらいに。

素人な裁判員が私的な感情に左右されるのは仕方ないとしても被告人が悪人だと決めつけてるような発言も、事件のイメージから人間性を勝手に形作ってるのも気持ち悪くて。
あちらとこちら。そんなに違うかな?
どこかで掛け違っただけのボタン、分かれ道の選択を間違えてしまったような、そんな些細な違いな気がする
崖から落ちるか持ちこたえるかは紙一重
少なくともこの事件と同じ状況にいたとき絶対に罪を犯さないと言える自信は私には無いかな。人間ってそんなに強くないから。

やっぱり裁判員ってやりたくない…。
しんどすぎる
ゆり

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