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坂の途中の家のkohei1813のレビュー・感想・評価

坂の途中の家(2019年製作のドラマ)
4.5
原作から更に考察を深め、映像化にはめずらしく原作を上回る出来となったと思う。原作は主人公と被告の対峙だけに終わってしまっていたが、ドラマでは裁判に関わった4組の家庭との対比がなされ、現在の核家庭での出産育児の難しさを提示していた。役所から派遣される保健師などは経験の少ない教条主義的なことしかできないダメ公務員ばかりで実際はほとんど役に立っておらずかえって罪なことをしているように思う。最後の判決は重い刑であったが裁判長の説諭は良かった思った。しかし物語を円満に終結させてしまったが、ああなっては夫婦の修復は無理だと思う、4組とも別れた方が幸せなんじゃないかな。柴咲コウは良くやっていたと思うが、ちょっとお腹が気になって仕方なかった。
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