坂の途中の家のドラマ情報・感想・評価

構成の見事さ、テーマの重さ。見応えある作品だった。
犯人を自分と重ねて、少しずつ歯車がずれていって。その流れにどんどん引き込まれる。
ラストもよかった。
私的には柴咲コウさんが旦那さんに言った「あなたの愛し方で、娘も愛するのが怖い」的なセリフが印象深かった。

シンプルに母親になりたくない

鑑賞記録

こわっ!!裁判員裁判に選ばれたことからはじまる転落劇、めちゃくちゃ怖い話で引き込まれました。断片だけ見て人を批判するのはよくないことだとわかってるし自分がされたら絶対いやなことだけど、日常的にそれを繰り返すわたしたち。知らず知らずに誰かを傷つけていたかもしれません。こんな風に接し接され続けたら被害者にも加害者にもなりかねない。あぁ、人間が一番こわい！どうか裁判員裁判だけは選ばれませんように…

「普通」の生き方あり方とは何なのか考えさせられる作品だった。
主人公だけでははく、裁判に関わっているほぼすべての人が夫婦関係や家庭に何らかの問題を抱えていて、しかもどれもがリアリティのあるものだったので、身につまされた。
最後はどの人も前向きに進む方向になったので、少し気持ちが救われた。
一番驚いたのは水野美紀。美貌を完全に消し去って、生気を失った被疑者を見事に演じていた。まったく感情を表さないあの風貌がデフォルトの状態で、最後の判決の場面での嗚咽には心を動かされた。
また、柴咲コウも、気持ちが不安定で、周囲の出来事に過剰反応する主婦役がはまっていた。昔のドラマ（Good Luck!!、オレンジデイズなど）の気が強い女性のイメージが強かったので、良い意味で裏切られた。ミディアムの長さのウェービーなヘアスタイルも似合っていた。

記録

子育て、夫婦、親子関係、
共働き、不妊治療。
色々考えさせられる作品。

女性は共感する事があるかと思います。
苦しい時、話を親身に聞き
共感して寄り添ってくれる人の大切さを。

途中から鑑賞したけど、女やからめっちゃ刺さった。見てて辛かった。いっぱいいっぱいになる気持ちわかる。自分は子育てできるんやろか。私には裁判員裁判なんて無理。自分も完璧じゃないのに人は裁けない。夫よ、女に全部子育ての責任を擦りつけないで。「普通」ってなんや。

「雪崩の中の雪片はいずれも責任を感じない。」辛くて重い、ただ結局その夫も義理の母も何も変わらないまま物語が閉じられたところはちょっと残念。

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