坂の途中の家に投稿された感想・評価 - 4ページ目

「坂の途中の家」に投稿された感想・評価

Yui

Yuiの感想・評価

4.5
6
苦しみがリアル過ぎて、心と身体がずっしり重くなるような、久しぶりにめちゃくちゃ入り込んで観れたドラマだった。凄く完成度が高く、メッセージも伝わった。

乳児虐待死事件の補充裁判員に選ばれた30代の母親。2歳の女の子を持つ専業主婦の彼女の心理を描いた小説が原作のサスペンスヒューマンドラマ。

家庭という閉ざされた生活の中で、夫や実母、義父母にじわじわと気付かないうちに追い詰められて行く二人の母親。

「モラハラ」や「毒親」というと、少しばかり軽く聞こえてしまう気がするけど、精神的暴力を受けている本人も、与えている人達も「気付かない」というのが恐ろしい作品だった。

子供が死んだから裁判になったけれど、人が死なない目に見えない暴力が本当にそこにあるんだということを、もっときちんと知らなければいけないと思った。「あなたの為を思って」という名の暴力は、誰も暴力に気付かないから、知らぬ間に心がボロボロになり、恐ろしい事件にも繋がる。どちらの心理も分からないと、解決にもならない。

主人公と、裁判の被告人である母親の話がメインではあるものの、他の母親達、子供のいない女性、父親など、色んな登場人物の心理の核心を突くような描写もとても素晴らしく、子供がいてもいなくても自分に引き寄せて観られる作品だと思います。

幼い子供を手にかけてしまう母親はニュースでよく目にするし、最低な行為だけど、そこに至るまでの経緯を想像すれば「子供を殺した事実」以外には同情すべき点が沢山ある場合が多いと思う。助けてと言えず、他人の母親像に押し潰され、誰かと比べられ、頼る人もいなくて、自分を責めてしまう…こんなに苦しい事があるだろうか。

ドラマの中で、キャリアのある女性が「いくら仕事が出来ても、母親として失格だったら人間失格なんだ」と言った言葉が印象的だったけど、本当にその通りだと思った。男性はそんな風には思われず、逆に仕事が出来ない事の方が生きていく上で失格と思われるのかもしれない。そんな風潮に傷付く人が沢山いる。

色んな人の言動にとにかくイライラするドラマでもあったけど、その言動がリアルだったので言葉って本当に人を殺すなと改めて思わされた。

「普通」という言葉の恐ろしさ。誰かの「常識」の中で生きなくてはいけない事の恐ろしさ、キャスト陣の演技力と共に、心の闇、社会の闇をまざまざと感じた作品でした。

1話から夫の言葉にぐいぐいと心が抉られ、子役の子の泣きのシーンに気が狂いそうになりましたが、人の痛みを想像するという事の大切さが身に沁みました。

素晴らしいドラマでした👏
これがWOWOWドラマなの勿体ないな。
RyokoSawada

RyokoSawadaの感想・評価

4.5
0

このレビューはネタバレを含みます


子育ての難しさ
子育ての大変さ
子供がいない人の気持ち
とにかく色々な問題がとってもリアルで
見入ってしまった。

いろんな家庭があるけど
子育てはやっぱり夫婦共に協力しあわないと
いけませんね…

とにかく内容がリアルだった。
実際こうゆう家庭が多いんだろうなって。
これを見て、子供産みたくないと思う人がいるかもしれないけど
見ておく価値は十分にある。
大切な事が沢山描かれてると思う。


主人公(柴咲コウ)の母親
旦那、旦那の母親、
みんな揃って嫌なやつだったな〜
ムカつきすぎて独り言が止まらなかった笑

子供役の泣き演技と
高畑淳子の演技と
水野美紀の最後の泣きの演技は
本当に最高だった!!!
may

mayの感想・評価

4.5
9
7ヶ月の赤ちゃんをお風呂に落とした虐待犯の裁判の、裁判員の補欠になった里沙子。その裁判を通して誰もが直面する子育ての大変さを炙り出していくストーリーだった。

ストーリー展開が面白かった!内容もとても充実していた!"普通"ってなんだろう?"普通"ってそれぞれみんな違うのに。

初めての子育て、みんな初めてで泣き叫ぶ我が子を見て誰でも一度や二度、(もう!いい加減にして!)と思った事はあったのではないかな?

夜は眠れない。夫は仕事で忙しい。あの頃少し精神的にまいっても、誰も責められないと思う。

私の母親は私に"完璧"を求めるひとではなかったので助かった。そしてよく手伝ってもくれた。今更、本当に有り難かったと思う。母親はもう他界したけれど、いつも私の味方で、いつも私を気遣ってくれた。

今、子供が大きくなって私も、彼女とは別人格だし、いつも彼女の決断を応援したいと思っている。

それにしてもさまざまな家庭があり、生い立ちもさまざま。私達は自分自身シッカリと生きる為に何をすれば良いのだろう⁉︎

まず自分を好きになる事なのかなーと思った。そして、子供にも自分を好きでいて欲しい💕

あなたは世界に1人しか居ないかけがえの無い大切な人なんだよ...❗️


最後の判決。裁判長の言葉には涙が出た。本当にそう!って。
mica

micaの感想・評価

4.0
0
腹立ち過ぎて気が狂いそうって気持ちで観てたけど最後まで観て良かった。

リアリティがあって演技も良い。その分追い込む方向への持って行き方や言葉が上手くて腹立つ。でも最後にはその腹立つ気持ちは無く観れるようになるし何より構成が二重構造の様になっていて面白い。から観るなら最後までが良いと思う。
マグ

マグの感想・評価

4.0
0
角田光代の描く物語って
ホントに核心を突いてくるっていうか誰の心の奥底にも潜む、闇を表現するのが抜群にうまくて心臓えぐられそうになる。
登場人物それぞれの心理描写が絶妙で
それを演じる役者さん達の演技が素晴らしい。

主人公の母親や旦那(その両親)は
一見モラハラなんだけど、単純に悪意があるわけではない。
何なら、皆主人公の味方であろうと
正義感や親切心から助言をしてて
結果、それが主人公を苦しめる要因だという事には気付かない。

「誰も気付かない」
っていう、これが実は1番の恐怖なんだよね。
でも、そうなるわなー
閉ざされた空間での息苦しい生活も
ほとんどの人間が外では隠してるから。

それはそうと、あーちゃんの泣きの演技は、演技ですか?ほんとに!!
って思うくらいうまくて辛くなる。
子役がうまい作品って、ハズレないなぁ。

このレビューはネタバレを含みます

だいぶ前に原作を読んでいていつかドラマか映画になるだとうな、と。主人公を柴咲コウちゃんがやるっていうのはちょっとイメージ違うなって思ったけど、実際に見たらすごくはまってた。
モラハラされてる女性の心細さが声の震えやちょっとした目の動きでよく表現できていた気がする。

6話通して「普通とは何か」ってことが何回も繰り返されるけど、意外と普段みんな悪気なく使ってるよね。日本で生まれた限りどうしても普通からはみ出したくない気持ちはすごくわかるし。

風吹ジュンさんも光石さんもいつもとは全然違う嫌な感じの役もうまかったし、何より田辺さん。大好きな俳優さんだけれどこの役から見てたら嫌いになりそうなくらいうまい。

最後は少し希望のありそうな終わり方でよかったかな。
ふわふわ

ふわふわの感想・評価

4.5
0
判決文の言葉に涙が出た。
自分のとっての普通を他の人に押し付けることの怖さを学んだ。
また、自分にはないものを持っている人はどうしても気楽に見えたり、自分よりも悩みの度合いが低いと決めつけたりしてしまうが、人は違う部分で誰にも相談できないほどの深い悩みを抱えており、それを想像することが必要だと感じた。
素晴らしい作品だった。
あさみ

あさみの感想・評価

4.6
0
見ててすごく辛かったし他人事ではなかった。色々考えさせられた。
あお

あおの感想・評価

4.3
0
当然、普通、常識、非常識、おかしい。作品見てて思いやりや優しさが全然なくて見ていて辛かった。小さな積み重ねが自信を無くし、自己否定し、何が正しいのか分からなくなる。もっと気楽に生きていきたいし悩んでいる人には共感してあげたいなと思う。
普通を強要される社会に耐えられず、愛し方を間違えると誰かを追い詰めてしまう。精神的な孤独で助けを求められない状況に手を差し伸べる共感や思いやりが、豊かな関係を築き上げてくれる。

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