小暮宏

MAGI-天正遣欧少年使節の小暮宏のレビュー・感想・評価

MAGI-天正遣欧少年使節(2019年製作のドラマ)
4.0
信長に拝謁した黒人は遠藤周作が「黒ん坊」という小説にしているがタイトルがタイトルなもので封印されている。それが堂々と出てきたり、残酷描写など地上波では不可能なチャレンジをしている。
当時の西洋の帝国主義と日本内部でそれと同様の武力による統治が同心円的な構造をとっていることと、キリスト教が帝国主義の尖兵になっているのと同時に世界につながる道筋になっているという矛盾した位置にいるのを抑えたドラマの構造がきっちりしていて骨太。
ヨーロッパロケ、日本国内の安土桃山文化の再現ともに見ごたえあり。
小暮宏

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