ゲイリーゲイリー

セックス・エデュケーション シーズン1のゲイリーゲイリーのレビュー・感想・評価

3.0
恥ずべき話題だとタブー視される「性」について正面から向き合った本作。
本作最大の魅力は、ただただティーンエイジャーたちが抱える性の悩みについて描いているだけではなく、そこから彼らの家庭環境や他者比較から生じる自己肯定感の低下など、問題の原因となる部分まで掘り下げているところ。

つまり、本作で登場人物たちが抱える悩みの数々は思春期特有のものであると一蹴できるほど軽く描かれてはいない。
というよりも、本来思春期特有の問題だと一蹴できる問題などないのだと本作は教えてくれる。
側から見れば滑稽で何をそんなに悩むことがあるのだと思うかもしれないが、問題を抱える当事者にとってそれは非常に切実で一刻も早く解決したいものなのだ。

主人公のオーティスは自身も悩みを抱えつつ、セラピーとして生徒たちの声に耳を傾ける。
どれほど特殊な相談であろうと、相手の話を真摯に受け止める彼の姿勢は見習うべきだ。

性を真正面から描いた本作は、性について悩み考えることは何も恥じることではないと私たちを肯定してくれる。
コメディ要素が強いという側面もあるため、誰もが気軽に観れるのも本作の魅力。
性というものは決してタブー視されるものではないと教えてくれる作品だ。