虹島流浮

セックス・エデュケーション シーズン1の虹島流浮のレビュー・感想・評価

4.5
風貌も個性も全く違った同級生が通じ合っていくブレックファストクラブ式ジョン・ヒューズイズムを受け継いだドラマ。
メイヴと出会ってオーティスが開花していく様はウォールフラワー式。
アメリカ製の同じ題材(『アメリカン・パイ』しかり)だと、とにかく下品極まりない表現が目立つ(そちらも大好物)のですが、イギリスだと上品にまとまっていてこちらも良き。ラストのオーティスの絶頂トリップが『トレインスポッティング』っぽいのもいい。
個人的にはオーティスの気持ちが理解しやすいのですが、他の登場人物もみな愛しい。
恋人にならない限りセックスや性事情を正直に話す機会は少ないとは思うので、このドラマではそれぞれのキャラに焦点を当てながら恥ずかしいとされる性と隠したがる本性を、それぞれに立ちはだかる障害と悩みを絡めて自然と正直に曝け出していくので共感しやすい。しかしながら恋愛は運とタイミングが左右するもので、かつ心が通じ合っていても身体の相性が合わなかったり、その逆もあったりで、もどかしいがこれが現実です。人間って不思議だな。
7話、8話が特にいい。