みかん

セックス・エデュケーション シーズン2のみかんのレビュー・感想・評価

4.8
アダムのお母さんが「誰かを愛すると失うことを恐れ続けることになる」という台詞が本当に全てだと思う。
続々とカップルが成立していく中で失うことの怖さも描き出すところが鋭くも優しくて素晴らしい。

シーズン1のセラピーメインのシナリオに比べると今回は実践編というか、それぞれの恋愛の現実的な部分がメイン。
登場人物たちの体験を通じて性教育的な部分を見るような形になっていたような気が、する。

エリックの恋路に関しては最高でしかない。絶対に幸せにならなさそうに見える道をそれでも選ぶのか………と次のシーズンが楽しみでならない。もともといじめっ子といじめられっ子だったこのカップルの行く末をどう描くのかはかなり重要だと思っている。幸せになってほしい。

メイヴの隣人の男、めちゃ最低なんだけどメイヴのことが好きで…と考えればまあわからないこともないので、嫌いと一蹴するのは少し気が引ける。でもただ気まぐれかもしれなくて嫌なやつだな…ぐらいのところで止めておこうかな…。

エミリーのバス痴漢の事件以降の描写は、被害を受けた後の反応がリアルすぎるし、解決に至るまでの流れは涙なしでは見れない。スクールカーストの断絶なんか関係なく団結した彼女たちは最強でかっこよくて、素敵。廃車場で暴れまくる彼女たちの映像が美しくて、演出の巧みさに脱帽。こんな素敵な演出ありますか…………!

シーズン3待ってますー!
みかん

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