mimitakoyaki

セックス・エデュケーション シーズン2のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

4.6
ほんとに最っ高の性教育!
セックスに関する事だけじゃなくて、自分の事を見つめる事、受け入れる事、大切にする事や、親子関係や恋愛、友達関係など、ままならなくて拗れても、自分の事も相手の事も大切に尊重する関係がとても丁寧に描かれていて、不完全なひとりひとりがみんな素敵で魅力的です。

日本人からすると、彼らは誰もがあまりにも個性が強くてほんとに驚かされるんですけど、多様なセクシャリティを自然なこととして描いているし、自分の体と心に正直に自由に自分らしくあろうとする姿が尊いしとても美しいと思いました。

それでも同調圧力を感じたり、本当の自分を受け入れられずに困惑したり偽ったりして、大人も子どももみんな自分がどう生きたいのかを悩んで葛藤して苦労して、身近な人に支えられながら自分を見出していくのが良かったです。

わたしはやっぱりメイヴが一番好きなキャラなんですが、シーズン2でもさらに彼女の繊細で優しい内面が描かれていて、特にバスで痴漢にあった友達に対しての振る舞いが強くて優しくて、わたしもあんな風にできたらなと思いました。

身近にある性暴力にどれだけ女性が傷つくのか、よくある事だと受け流しているように見えても、恐怖や屈辱を感じて大きなダメージを受ける事や、それは被害者の落ち度なんかではない事、友達が受けた性暴力に対して女の子達が自分ごととして考え、連帯しながら支えるところなんか、すごく感動しました。

何やっても上手くいかずに居場所も友達もいない孤独なアダムに友達ができた時も最高だったな。

アセクシャル、パンセクシャル、バイセクシャル、同性愛など、いろんなセクシャリティを描き、性的合意についても意識的に何度も出てきたりして、ほんとにティーンエイジャーだけでなく全世代の人が見て欲しい作品だとあらためて思いました。

40
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