「サボテンの周りをみんなで回ろう。棘の生えたサボテンの周りを。まだ早い朝の5時…」
ニューヨーク州の田舎町ドーチェスター。市警刑事ハリー・アンブローズは、深夜オンコールで叩き起こされた。国道9号線の外れで交通事故があったのだ。臨場したところ、一台のセダンが横転して大破しており、運転者は死亡。同乗者は擦り傷程度だった。運転していたのはカリフォルニア在住のファンドマネジャー、ニック・ハース。助手席にいたのはジェームズ（ジェイミー）・バーンズ、ドーチェスター在住の高校教師だった。ジェイミーの話では、大学の友人だったニックがこちらにやってきたのでドライブに出かけ、道に迷って事故に遭ったのだという。原因はニックのスピードの出し過ぎだ。単純な事故のように思えたが、ハリーは腑に落ちない。事故車を調べるとサイドブレーキが引かれており、現場を調べるとニックの携帯電話が指紋と電源を消されて茂みに捨てられているのが見つかった。ジェイミーが事故を誘発し、ニックが死ぬのを待ってから通報したのか…となればこれは殺人事件だ。ハリーは本腰を入れて捜査を開始するが…
「THE SINNER 隠された理由」第3章。
誰がやったか、ではなく「なぜ事件が起きたのか」に焦点を合わせたドラマシリーズ。ハリー・アンブローズ警部補は、ビル・プルマンのハマり役ですな。今回の相手役はマット・ボマー。高校では人気の歴史教師、家庭では妊娠した妻をいたわる優しい夫。しかしストレスと強迫観念、そして深い闇を抱えている男を演じてます。
ストーリーは、実はちょっと退屈。ハリーが手をこまねいて5話まで引っ張られるのが苦痛です。でも、ハリーがジェイミーのゲームに付き合う6話から話がまずい方向に転がって目が離せなくなりました。
ところで今回のシーズン3、エピソード二本をアンドリュー・マッカーシーが監督しています。最近見ないなと思ったら、ドラマ監督になっていたらしいですな。
