真田ピロシキ

Zネーション<サード・シーズン>の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

4.0
鉄兜で頭部をガードしたゾンビを鎖で繋ぎ鞭で誘導していく。その名もクラーケン。1話からしてこれだ。ゾンビにも多様性を尊ぶ社会派ゾンビドラマ。マーフィーがゾンビアポカリプスの救世主としてレベルアップしたことで物語はやや真面目になり時々ウォーキングデッドのようなダラダラ退屈ストーリーが展開されるのはマイナス。10000放浪編はやたらスロー演出を使われるのもあってキツかった。しかし真面目な話の次回にはバカエピソードをやって埋め合わせしてくれるのが本作の良い所。

世紀末カッコーの巣の上でに詐欺師コンビとトランプもどきによる世紀末大統領選、レザーフェイス美女達との甘いひと時と本分は決して疎かにしない。大統領選では水源のろ過装置にゾンビの生首が入ってて水質汚染という意味不明さ。ゾンビの生首が入ってた理由については考えるな感じるんだ。細かいことを気にしていたらゾンビアポカリプスは生き残れない。ここで挙げた話は全部ドク絡みで、多分死なないだろうけどいつも綱渡りのドクはヒヤヒヤさせてくれる良いキャラだ。悪ノリでデロリアンまで!それに比べるとウォレンは遊びがないので彼女がメインを張る話はイマイチ。アディみたいに得物をもっと個性的にするとかしてくれないとね。

今シーズンも結末は超クリフハンガー。絶対に次のシーズン見るまでには話を忘れているが覚えていなくてもそんなに支障を来さないのが海外ドラマ乱立時代に優しい。