モフモフモサモサ

ボーイフレンドのモフモフモサモサのレビュー・感想・評価

ボーイフレンド(2018年製作のドラマ)
4.1
「私だけが知らない私の心を見たの」
 氷姫の心を溶かしたのは、年下の彼。

とっても良かったです。

格差恋愛のお話ですがいつもの韓ドラとはシチュエーションが逆です。(女性の方が立場が上かつ年上かつツンデレ)
そして年下の男性の性格が完璧過ぎ。言葉も行動も引き出しが多くて謙虚で思慮深くて優しくて家族思いで。恋愛に関係なく自分もこういう人間でありたいです。

OSTも良くて、かつ凝っていて(カノンの変調アレンジとか)映像もまるで映画のように美しくてロマンチックです。各話の最初と最後の童話のような影絵動画も物語をシンボリックに表現していて映像や音楽についてクオリティが高いドラマだと思いました。

2人が徐々に気持ちを確かめ合って恋人になるまでの丁寧さがまどろっこしいという意見もあるみたいですが、自分は逆にそれが良くて、2周目でわかるのは、最初のキューバで出会ったときには、2人は既に互いに好感を持っていたようです。

あと何気なく2話のスルメのくだりが好きです。ポケットから出したスルメを口に差し出す酔ったジニョク「キタナイ?」😁→スヒョン😳キョトン顔(くわえろと?マジで?の顔)。

そして最終話のラスト手を繋ぐ2人の間を子供が駆け抜けてからのそれの流れは何かの隠喩でしょうか。

最後の刹那のモノローグ「(数多ある星の1つが私を見下ろす。数多いる人の中でその星1つを見上げる。これほど恋しがるあなたと私は)何処で何になり再び出会えるのか」はニュアンスを変えて話の中で度々出てくるフレーズですが、2人の幸せの結末への過程を示す象徴的な台詞だと思います。