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日本ボロ宿紀行のこのレビュー・感想・評価

日本ボロ宿紀行(2019年製作のドラマ)
3.9
孤独のグルメ、昼のセント酒、忘却のサチ子などに続くテレ東得意のニッチな哀愁ドラマ。
弱小芸能事務所の新米マネージャー(深川麻衣さん)と一発屋歌手(高橋和也さん)の奮闘劇を中心に、それを支えるボロ宿の魅力が控えめに表現されています。

ボロ宿の見せ方は控えめだけど物足りないわけではなく、外装、内装、浴室、グルメと物語の自然な流れで登場していて、視聴後に自分で調べたくなるくらいの露出度で丁度良いです。
言い換えれば、ボロ宿紀行のタイトルの割には説明が少ないということで、そこを期待すると物足りないかもしれませんが、時間の関係上仕方ないのでしょう。

前述の孤独のグルメなどがメインの題材についてかなり解説的な作品でもあったので、それに比べると余計マニアックさが薄い印象を抱きました。

序盤は深川さんの長台詞の時の若干の棒読み感などが気になりましたが、応援したくなる新米感は絶妙ですし、回を重ねるごとにハマり役な気がしてきました。
高橋和也さんのふてくされ親父な演技は流石ですし、旅人も結構良い曲です。

当初は期待していませんでしたが結構ハマりました。

追記
第5話目
もともと好きな作品でしたが、この回は特に良かったです。
休業中のボロ宿、春子と龍二の回想、ふすま越しの二人、ボロ宿の後日談、どれもがいつもより渋みを増して「鄙び良い」でした。

第8話
深川麻衣さんの悪巧み顔や「おっさんのポテンシャルってそんなもんすか」を紋所に嗾ける定番の件が板についてきて、新人マネージャーが成長していく様と深川さんの役へのなじみ方がシンクロしてきたのを感じる一話でした。
龍二と春子(そして春子父)の表には見えない絆を描くシーンはこれまでも出てきましたが、この回は特にジーンと来ました。