lapin2004

GOTHAM/ゴッサム<ファースト・シーズン>のlapin2004のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

文句なしに面白い。
 
アメドラ全般に言えることであるが、本作は特にキャスティングが絶妙だ。ゴードンもペンギンもセリーナも…よくこんなにハマり役ばかりキャスティングできるものだと感心する。役者がキャラクターを自分のものにしているということもあるだろうが、総合的な「制作力」の高さを感じる。
 
キャラクターとして特に印象に残ったのはビクター・ザーズ。映画「バットマンビギンズ」(2005年)や「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」(2020年)ではモブのチンピラ的扱い(?)なのに対し、本作における存在感の何と圧倒的なことか。怖い、怖すぎる。怖すぎるけどスタイリッシュでカッコいい。黒のスーツを纏い3人の女の殺し屋を従えてゴッサム市警に乗り込んできたザーズと、この異常事態に全く怯むことなく対峙するゴードンのシーンは互いのやりとりもカッコ良くて個人的にこのドラマのハイライトだ(第7話)。演じるアンソニー・キャリガンはドラマ「フラッシュ」(2014年:本作とほぼ同時期)でウエスト刑事に復讐する凶悪犯(ザ・ミスト)役もやっているが、殺し屋、凶悪犯を演じさせたら当代一ではなかろうか。

あとはなんといってもペンギンさん。
三度も拘束されて殺される寸前まで追い詰められるが、三度とも狡計と機転と口車で危機を脱するしぶとさ。ファルコンやザーズにも怯む事のないゴードンだが、オズワルドだけはどうにも扱いに困っているようで面白い。オズワルドの母ちゃんも味があってお気に入りのキャラクターだ。
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