Longsleeper

ベルサイユ シーズン2のLongsleeperのレビュー・感想・評価

ベルサイユ シーズン2(2017年製作のドラマ)
4.0
ドロドロがシーズン1から増強されている。。。
毒や諜報が一層蔓延り、ルイが見えない手に絡め取られそうになる。
不眠や戦況に追い詰められていくところはハラハラした。
みんな大好きファビアンは、引き続きかっこいい。クロディーヌ……
リーゼロッテ、ちょっとした仕草や話し方、佇まいからさりげなくドイツを感じさせるのが凄い。
女優さんはイングランド生まれらしいけど、調べてみたら時代物にたくさん出ていて、盤石の実績がある模様。
キャラクターとしても役割から逃げず、フィリップとも結果として不思議な絆を醸成しているのがかっこよくて好感度高い。
今回フィリップは戦地に行けず活躍の場が限られたけど、シーズン3でクローズアップされるのか。
アンリエットの死やシュヴァリエの曲折を調べたら、結構脚色が入ってる模様。
ただしそういうの全然気にならないくらい作品世界が確立してて、気持ちよく浸っていられる。
歴史の勉強というより歴史に基づいたフィクションとして楽しむのが良さそう。

シーズン3も米国版Netflixで観たので追記。
鉄仮面の謎や神聖ローマ帝国との交渉、バチカンの思惑が加わり、今までで一番波乱のシーズンだった。
ボントンとファビアンのみならず、重臣たちの葛藤がいちばん深く描かれたシーズンでもあった。
ファビアン。。。
上記2人の渋さが際立っていたのと、フィリップ、シュヴァリエ、リーゼロッテの奇妙な友情もハイライト。
ルイは鉄仮面によるアイデンティティの危機や、マントノンによる浮き沈みで最大の危機を迎えている。
その中でフィリップの血の通った人間ぶりが引き立ち、今までで一番彼の株が上がった。
ユグノー追放がひと段落したところで終了したけど、この後もルイの絶対王政によりフランス財政がボロボロになって、その結果重税に苦しんだ人々がフランス革命を起こすのか……となんか納得してしまった。
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