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娘の結婚のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

娘の結婚(2018年製作のドラマ)
4.6
國枝孝彦(中井貴一)は娘の実希(波瑠)と2人暮らし。妻・佳実(奥貫薫)亡きあと男手ひとつで娘を育ててきた。そんな娘に変化が訪れる。「会ってほしい人がいるの」…紹介したい男性がいるという。しかしある理由で会う決心がつかない孝彦は、友人の柴山善郎(段田安則)に心情を吐露。相手はかつて住んでい たマンションの隣人、古市敏之(光石研)、景子(キムラ緑子)の息子で幼なじみの真(満島真之介)だった。だが一番の問題は景子がトラブルメーカーらしいこと。その事実を引っ越すまで知らなかった孝彦は、佳実と景子の間にも確執があったのではと不安になる。果たして娘にどう伝えるべきか?思い悩む中、孝彦は大学時代の恋人・片岡綾乃(原田美枝子)と偶然再会。話をするうちに綾乃と景子の意外な繋がりが発覚…。娘の門出のために、悩み、葛藤し、奔走する父がたどりついた真実とは…!? 
同名小説をドラマ化。
不慮の事故で妻・佳美を亡くし娘の実希を男手ひとつで育ててきた孝彦が、娘の結婚をきっかけに、引っ越す直前に起きた住人の飛び降り事件の真相を解き明かしていく中で、忘れかけていた妻・佳美の友人景子の記憶を思い出し、娘の独立を見届けていく展開が、日常的なサスペンスミステリー風味で描かれていくのが、爽やかな後味。かつて住んでいたマンションで起きた住人の飛び降り事件の真相を解き明かしていく中で、住人と上手くやれていない母の景子を後ろめたく思っていた息子の真が母の素顔を知り胸のつかえが昇華し、孝彦は娘の実希の独立を見届けることが出来る展開は日常的にある出来事故に、娘の実希が「自分のせいで父を縛りつけているのではないか?」という複雑な思いなどもしっかり描かれ、共感出来る。クライマックスの孝彦と真の対面シーン、娘の実希と孝彦が年越ししながら他愛ないことをお喋りするシーンは、見ている側がキャラクターの親類になったようなドキドキしたりほっこりする気持ちになった。等身大のキャラクターを演じる波瑠、中井貴一、満島真之助、キムラ緑子など芸達者の演技派俳優の自然体の演技のアンサンブルは、地味だけど見応えがあった。エンディングに流れた竹内まりやは、爽やかな後味。