おいも

ミルドレッド・ピアース 幸せの代償のおいものレビュー・感想・評価

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娘がとんでもない毒女で母親がなんとも哀れだという感想をよく見るが、そもそも母親に根本的な問題があると思う。生活が貧窮になっても中産階級の暮らしに拘泥し、娘をお姫様のように育ち、そのわがままを「あなたはあなたの価値観のままでいいのよ、世界の色に染まらないで」と肯定する。彼女が娘に本気で怒ったのは常にその言動で自分自身のプライドを傷つけたときだった気がする。
クズ男に体で宥められたら、大抵の愚行に目を瞑ったり、娘には盲目的にお金を注いで会社の経営を傾かせたり。彼女を可哀想だとは思わない。気丈だが愚かな女だと思った。確かに娘は救いようがないほどに性根腐ってたけど、小さい頃からしきりに、あなたには才能があると吹聴され続けたら、そりゃ娘が天狗になるのは当たり前だし、おとなになってから自分には才能がないと気付いた時に、逆上するのも理解できなくない。だから最後の「what hell with her」は納得できない。怪物に育て上げたのはあなたたちだよ。