西島秀俊と内野聖陽という日本の２大イケメン中年俳優が、カップルとして登場するという夢のようなドラマ。海外ドラマでは、ゲイカップルがドラマに登場することは全く珍しくないのだけれど、日本でもとうとうこんなドラマが見られるようになったんだなあと、まず感慨にひたった。
特に波乱があるわけではなく、淡々とした日々の暮らしの様子が描かれ、その中にも同性愛者として生きる違和感が描かれたり、幸せって何だろうということが問いかけられたり、ぐっとくるエピソードが多かった。ケンジのセリフには何度も泣かされてしまった（笑）。
シロさんの両親が「ゲイに理解ある親」になろうとして空回りするところや、シロさんが２丁目以外の街でケンジやゲイ友と過ごすときに感じる違和感など、細かいところまで当事者に取材をしているのかなと思わせるエピソードがよく見られた。シロさんが望まないところで「ゲイの筧さん」と紹介されてしまい戸惑うようなところも、本来は「アウティング」とも言えるけれど、もしかしたらよくあることなのかもしれないなあ、などと思った。
嬉しかったのは、昔夢中になった「ジルベール」が突然登場したこと。しかもおもしろかった（笑）。時代は変わっているのだ、と思った出来事だった。
