Nakao

スペース・フォース シーズン1のNakaoのレビュー・感想・評価

3.7
2019年に実際に再興された「アメリカ宇宙軍」の内幕を描いたドタバタ劇。世界最強のアメリカ軍なのに優秀なのか、ポンコツなのか、よく分からん連中が呑気に右往左往する物語。

アメリカ宇宙軍の大将でありながら、その実、最大手に溝を空けられた中堅メーカーの新規事業開発部とは名ばかりに厄介社員を押し付けられ、キャリアコースも外れてしまった窓際プロパー部長のような器の小さい主人公が大好き。

「観察力と判断力」という名の「勘」を使い、危機的状況には「根性」で押し通る。事あるごとに過去の苦労話を部下に語る。典型的な前時代上司像。母国の威信を猿と犬に託し、夫婦の営みを職員中に知られてしまいイジられ、副官博士の秘密をバラし公開処刑。なのに本人達は至って真面目でなんか上手くいっちゃうのが面白かった。

そして、1番笑ったのは実在するアメリカ宇宙軍がこのドラマに商標権を取られているところ。あちゃーアメリカ宇宙軍て本当にポンコツ集団なのかなぁとニヤニヤしちゃった。
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