てっちゃん

ウルトラマンのてっちゃんのレビュー・感想・評価

ウルトラマン(1966年製作のドラマ)
5.0
成田亨を中心とした美術家による、ウルトラマン、怪獣(宇宙人)の造形美。ウルトラマンは正に光の巨人。筋骨隆々で巨大さが際立っています。対する怪獣、バルタン星人、ラゴン、アントラー、レッドキング、ザラブ星人、ジャミラ、ゴモラ、ダダ、ウー、メフィラス星人、シーボーズ、そしてゼットン。いずれも時を越え、現代でも、再生産される魅力的な「怪獣」たち。

日常生活に突如現れる怪事件、ホスト役・石坂浩二のナレーション、ジャージーな宮内國郎の音楽、そして金城哲夫、佐々木守、上原正三といった脚本陣など、前作「ウルトラQ」との地続きの世界観。

さらに個性俳優による「科学特捜隊」。ムラマツキャップ(小林昭二)、主人公ハヤタ隊員(黒部進)、直情型のアラシ隊員(石井伊吉)とコメディリリーフのイデ隊員(二瓶正也)。そして何と言っても、ウルトラの女神、フジ隊員(桜井浩子)。お姉さんキャラでありながら、お茶目な面や絶叫クィーンもこなし、果ては怪獣化したり、妖艶な一面も。(改めて、ノックアウトです)

昭和世代にとっては忘れられない、本当に贅沢な作品です。

「地球を売り渡すような人間はいない。サトル君のような子供でも、地球をよくしていこうと思いこそすれ、地球を見捨てたりは絶対にしない」
「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど…」
「許してくれ。地球の平和のため、やむなくお前たちと戦ったのだ。俺を許してくれ」
「我々科学特捜隊も、ウルトラマンさえいれば、必要ないような気がするんだ」
「あなたが死んでしまったら地球はどうなるの?ウルトラマン!」
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