みなと

腐女子、うっかりゲイに告る。のみなとのレビュー・感想・評価

3.5
同性愛者だけど、異性を愛し家庭を築きたい男子高校生を主人公とした、今までとは違った側面から性的マイノリティーを描いた作品。
主人公は同性愛者であるけど、コミュニティで生きていく私達それぞれに問題提起を投げかけた作品のように感じた。
最終回で誠が同性愛者だけど異性と家庭を築いた理由や妻を助ける発言は、この作品の一つの答えであるなと思った。
純と三浦さんの関係性は良いな。男女を超えた深いところで繋がった2人だと思う。

1つ苦言を呈したいのだが、腐女子はBL好きの自分を自嘲して自ら腐女子と名乗るのであって、他人がBL好きの人を腐女子と形容するものじゃないと思う。腐女子の使い方に違和感があったし、作品タイトルにセンスが感じられない。
あと、全校集会でアウティングするのもなぁ。クラスは知ってたとしても全学年に晒す必要ある?三浦さんの台詞は刺さるし、作品の見せ場ではあると思うんだけど、安藤くん可哀想ってなってしまった。
全体的には素敵な作品だったのに、そのあたりが残念だった。
金子大地の芝居良かった。口数が多い役では無かったが、表情とか感情の発露とか、目が離せなかった。今後も注目していきたい俳優さんである。
みなと

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